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ひとよひとよのよまいごと #5 他者との距離感


他人との距離感が分からない。

一度親しくなった相手でも数日空くと名前が出てこないことも多いし、かと思えば一度しか会っていないのに名前をしっかり覚えている相手もいる。

自分で気づいているのは他人にそれほど興味がない、あるいは、執着心がないということ。
恐らくだけれど、“相手”ではなくて、“会話内容”に執着しているんだと思う。
だからと言って友達に対して情がないわけじゃないし、自分とかかわりのある人間には誠実に対応したいし、力になれそうなことはできるだけしているつもりでもある。

ただ、相手が私から離れたとき、私は寂しいと感じこそすれど、引き止めたりはしないだろう。
相手がそのことで満足するなら、私は喜んで関係を切ってしまう。
他者への執着心がないことは他者との関係性を深められないという欠点でもある。
サークル活動をろくにしていないせいもあるのだろうが、
他人と遊びに行くことも大学に入ってからはほとんどない。
バイトもしていないのでそのつながりもない。
まあ出費が抑えられるという点では良いのかもしれないけれど。
私の大学入学後の交流の半分は高校時代の先輩に依存している。
研究分野が定まればまた違うのか?

意識して他人と関わろうとすることはかなり疲れる。
他者が嫌いなわけではないので、楽しくはあるが前述の通り人が覚えられないので記憶をたどろうとすることに必死でもあるから、結果的に疲労感もぬぐえないのである。
結局こうやって一人でパソコンに向かって何か書いているくらいが一番良い。

(終)

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京栞(きょーかん)
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