映像新時代ー国際プロジェクト制作に向けて動き出しています
さて、私の一連のnote記事で映画や映像のグローバル化、日本の映像制作のグローバルスタンダード化について論じてきましたが、口先だけで実は何もやっていないのではないか、という人のために実際私の管理するグループの関連でどういう活動をしているか、お知らせしましょう。まだ始まったばかりで本丸にはいっていませんが、これからそれに向けて動き出す、ということが嘘ではないことをお見せしましょう。
実は数日前ですが日米合同の映像制作プロジェクトの撮影を終了したばかりでした。
日米合同チームでショートフィルムの撮影を東京都内のスタジオにて行いました。監督も撮影監督(DOP)もハリウッドで活躍されている方です。
主に映画祭に提出するのが目的のショートフィルムですが、同じショートフィルムでも日本の自主の作り方とは全然違いますね。あえて言えば一カット撮るのがハリウッドのフィーチャーフィルムと手間が大して変わらないんですね。私は日本の自主の現場にいたこともありますが、まず使うカメラ、撮影と照明チームの規模が違いすぎます。これでは日本の自主は海外に太刀打ちできません。
実際私はダマー国際映画祭で国内外のショートフィルムを見ていますが、日本と海外では使うバジェットや撮影の規模が違いすぎます。その現実をみたうえで作らないと日本は世界からどんどん置いて行かれてしまいます。
日本で数少ないアメリカ映画アカデミー公認映画祭のSSFA(Short Short Film Festival Asia) では講談社の社長の呼びかけで「講談社シネマクリエイターズラボ」でショートフィルムの企画に1000万円(11月30日締め切り) 出すという動きがでたのも、ショートフィルムとはいえ、日本と海外の規模が違いすぎるためです。ショートフィルム制作を考えている方は企画を出してみてはいかがでしょうか?
赤い服の女優さんは日本人ながらハリウッド女優をされていますアヤコカラサワさんです。。今ビザ更新のために日本に帰国されていましたが、今回の帰国に合わせて主演されることになりました。
https://www.imdb.com/name/nm7240135/
もう一人の「母親役」も エミ ニシムラさんもハリウッドで活躍されています。
https://www.imdb.com/name/nm6109666/
なかなか日本の記事(ウエブ記事も含めて)だけを読んでいますと、映画やドラマにはもはや国境がなく国内マーケットのみをターゲットにする時代は終わったと当ブログでも何度も書いていますが、そのことを実感し、理解されていない方がまだ少なくないようです
カラサワさんとイトウさんのIMDBをご覧になると役者さんのデモリールがあることにお気づきだと思います。結果的に出演者の皆さんはその演技リールが今回の役を射止めました。
今回は撮影の規模としては大きかったですが、もう1つ少ないスタッフで行った案件もありました。海外インバウンド向けに日本の温泉を紹介するプロジェクトにも参加しました。
日本は現在社会の様々な面で低迷し、国際的地位も低下しているのですが、そんな日本をまだ魅力的に思ってくれる向きもあることがありがたいですね。日本人同士だと実感がわかないでしょうが、海外の映画や映像制作関係者で「日本で撮影したい」と考えている人が非常に多い、ということがわかっています。
つまり海外のインバウンド向けの制作は現在大きなビジネスチャンスがあると考えていいと思います。それに手をこまねいている手はないと思います。
まだ始まったばかりですが、今後何とかして大きなプロジェクトに結びつける仕事ができればと思います。
何度もいいますが、映画、映像制作に国境はもはやありません。そして映画でも音楽でも日本国内の市場のみを見ていればいいという時代はもう終わりました。なかなかそれを日本人で理解できない方がいらっしゃるようですがこれはもう事実です。
海外の人と共同で1つのものを作り上げる。
そしてお酒も飲む(笑)
素晴らしいことだと、思いませんか?
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