PER
■説明
株価が、その企業の利益と比べて割安か割高かを示す指標。
株価を一株あたり当期純利益(EPS)で割ることで算出される。
倍率が低いほど割安であり、高いほど割高とされる。
例
①1000円の株でEPSが100円の場合。
1000÷100=10 10倍
②2000円の株でEPSが100円の場合。
2000÷100=20 20倍
①の方が割安となる。
①の場合10年投資すれば、1000円リターンが戻ってくる。
②の場合は20年投資しないと2000円リターンが戻ってこない。
PERはその株に投資した金額がEPSだけで戻ってくるのにどれだけ時間がかかるかということを示す。
PERが低いと投資資金回収までの時間が短くなるので割安となる。
PERが高いと投資資金回収までの時間が長くかかるので割高となる。
■特徴
業種によってPERの平均値が異なる。
低い→建設・銀行・鉄鋼。
高い→医薬品・陸運業・IT・小売など。
そのため、同業他社での比較や、同一企業内での過去との比較で用いる。
また低ければ低いほどいいというわけではない。
PERが低いというのは株価が低いということ。
株価は将来への期待が表れているので、投資家全体から期待されていないとも読み取れる。
実際PERが低いまま、そのまま破産する企業もある。
高いからダメということでもない。
PERが高いのは、投資家全体から期待されている表れであることもある。
逆に、市場から過大評価されていてPERが高くなっていることもある。
なので、PERを見た時になぜ高いのかもしくは低いのかを確認する必要がある。
あくまで指標の一つとして、他の指標と合わせてチェックする。
■感想
なぜこのPERは低いのか・高いのかを単に数字だけを追うのではなくて、その数字の裏に隠された機微、数字が伝えたいことを読み取れる能力が大切。