民事再生法の適用時の株価動向
2023/10/30にパチンコ・パチスロ大手のガイアが、民事再生法の適用を東京地裁に申請した。
で、民事再生されるにあたって、株価はどうなるのかということに興味を持ったので調べてみた。
なお、今回のガイアは元々非上場であったため、以下の説明には当てはまらないことは先に述べておく。
だが、過去に上場している企業に民事再生法が適用されたケースもあるため、今回記事にした。
■概要
民事再生法を申請する企業は実質破産している状態と言える。
なので、保有している株は一定期間を除き取引できなくなるし、株の価値も0円(紙屑)に同然となる。
■詳細
民事再生法が適用された場合、1ヶ月間は「整理ポスト」というところに移動となる。
「整理ポスト」に移動している1ヶ月間は取引が可能。
しかし、ほぼ0円に近い価格になることがほとんど。
そのあとは売買できない。所有する株は紙屑になる。
■一例
スカイマークが2015/01/28に民事再生法を申請し2015/02/04に適用されている。
2015/03/01に上場廃止されたが、その時点で1株14円であった。
ちなみに、民事再生法が適用されたあとはV字回復を果たしており、現在も国内線を主要ビジネスとして事業が行われている。
(余談だが、搭乗すると無料でキットカットが貰える。)
■投資家としてのスタンス
そのため、民事再生法が適用されないような企業に投資することが大切。
財務諸表をチェックしたり、保有している株に関するニュースは最低限追っていたい。
余談だが、会社が清算となった場合、まずは残っている負債をすべて返済し、残っている財産を確定して、持ち株数に応じて分配される。
分配されるのは基本現金。現物でも可。
ただ、どの程度返ってくるのは不明瞭であり、一切返ってこないこともある。
この部分でいくらか自分の手元に資産が戻ってくる可能性はある。
だが、先ほども記載したように株価自体は0円に近くなるため、キャピタルゲインでは大損失となる。