2024年度 国家総合職官庁訪問記 こども家庭庁:第1クール(集合〜昼食前)
今回は官庁訪問について書いてみたいと思います。
記事の趣旨
本記事は、こども家庭庁の官庁訪問の第1クールの流れを記したものになります。
本年、国家総合職の官庁訪問を経験しました。
官庁訪問は情報戦と言われますが、私は公務員試験の予備校にも通っておらず、心細さを抱えながら総合職試験と官庁訪問に臨んで参りました。
特にこども家庭庁は設立されて間もなく、たとえ予備校に通っていても情報が手に入りにくいと存じます。
もし来年度以降、訪問を検討される方々の参考になればと思い、どのような面接の流れで、何を聞かれたかを、参考になればと思い投稿させていただきました。
(投稿者、および職員さんの氏名はアルファベットを用いて匿名化しています。)
○集合
8時30分。待機室は2つあり、私の部屋には私含め、訪問者5人いました。
※部屋をなぜ分けていたのかは分かりません。
入室後、体感10分くらい後に、訪問者の呼び出しが始まりました。
呼び出し後、大きな面接室に案内されました。
(面接室は15くらいの面接ブースが設けられており、他に面接室はない様子でした。)
○入口面接
:Aさん(厚労省より出向、15分前後)
以下のようなことを聞かれました。
質問
・こども家庭庁で興味のある分野について
・他省庁の志望度の兼ね合い
→他の進路も含めた志望度の比率を答えました。
(例:こども家庭庁50:他省40:国総以外の進路10、という具合)
・何度か説明会に参加しているが、印象に残った回は?
お話の最初に「評価に入らない」と伝えられました。
アイスブレイクのねらいもあると思います。
その後、部屋に戻り、30〜40分ほど待機しました。
(官庁訪問は本当に待機時間が長いので、過ごし方を考えましょう笑)
そして、また入口面接と同様の流れで呼び出され、面接室に向かいます。
○1人目
:Bさん(厚労省より出向、40分間)
以下のようなことを聞かれました。
質問
・自己紹介・志望動機について
・「児童手当」の分野など、こども政策の推進の際、財源の話が往々にして出る。
国民に説明する際、納得感を得るために何が必要だと思うか?
・(私の興味のある分野である)保育士の確保が問題としているが、何をしたらいいか?
・保育の確保の次は、人材の地方間の取り合いも起こるのではないか。東京都と神奈川の地方間でも差はある。例えば、東京寄りの神奈川の地区に住んでいる保育士志望の方が、待遇の高低を見定め、東京に流れてしまうこともあるのではないか。どうする?
また、私のガクチカにも触れられました。(原課面接と思いきや、人事面接っぽさもあった。)
・議員インターンシップに参加したようだが、差し支えなければどこの議員か。また、何を学んだか。
ここまでは、面接官から聞かれたことを答える形式だったが、「逆質問」もある。
民間就活とは異なる点だが、逆質問のためにまとまった時間を、基本的にどの面接官も取ってくれる(はず)。
逆質問
① EBPM(Evidence Based Policy Making;エビデンスに基づく政策立案)推進にあたり、国がデータを集める際にどのような困難があるか?
② こどもの居場所支援は行政サイドから見れば、比較的新しい取り組みだろう。
行政側が主催するというよりも、民間団体を活用する形で実施してもらう方向なのか?
・・・という、このような流れで一人目の面接が終わった。
「ここで切られることは無いよな…」なんて思いつつ、待機室に戻る。
戻った後は、他の受験生と雑談&話したことをノートにまとめる。
その後40〜50分くらいして、呼び出された。
○2人目
:Cさん(内閣府より出向、約50分間)
質問
・教育学大学院生として、教育行政について教えてほしい。
→文部科学省―地方教育委員会―学校のライン、そこでの相互作用、また、学校長の裁量についてお話し。
(この問いは、面接官の好奇心なのか、あるいは私が教育学研究をきちんとしているかをチェックされていた…?!)
その後、職員さんの今の担当業務について話を伺い、すぐに逆質問の時間になる。
逆質問
①私:例えば、私の提案する地域ネットワーク会議を実施する際や学校内の児童生徒を含む学校関係者に調査を実施する際、文科省の許可は避けて通れないか。
② 私:国によるデータの収集・蓄積の際に、どのようなことが大事か?
逆質問の後、面接終盤に「総合職としての立ち回り」についても質問された。
・チームにはやはり怠惰な人はいるよ。総合職として部下をまとめるときに、どう対応する?
素直に自分の思ったことを話し、面接が終わる。
待機室に戻り、他の受験者と「どんな面接官だったか」「どんな話をしたか」など、雑談。ノートまとめも欠かさず行う。
しばらくして1時間程度、昼食休憩の時間であることを告げられる。
(そして、続く…)
※記事への反応を見て、需要があるなと思ったら続きを書くことにします。。!
こんなのが知りたいというのがあれば、コメントでお申し付けください😌
(Ex:この続きを知りたい!or面接の内容よりも第3クールまでの全体像を知りたい!など…)