いよいよ国語がいらなくなってきた?止まらないAIの進化
最近コメダのカフェに行くと、
席は空いているにも関わらず、
お客さんがたくさん待っているときがあります。
回っていない状態なのでしょうね。
身近なところに人手不足を感じます。
共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨
教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌
どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
ChatGPTの公表を皮切りに、
AIの認知が広がり、
AIを仕事に活用することが
一気に現実的な話になってきました。
一方、
一通りの盛り上がりを見せた後は、
世間は落ち着きを見せるようになり、
他の世の中の大きな変化に
興味関心が移っていったイメージです。
そんな中でも、
AIの進化は着々と進んでいっています。
少し前には、
「AI vs 教科書が読めない子どもたち」
といったタイトルの本が出版され、
子どもたちのリーディング能力が
危機に陥っているといった話もあがるようになりました。
しかし、
そもそもリーディング能力が
必要なのかすら、
AIの進化によっては議論が分かれそうです。
学校は社会の縮図ですので、
筆者独特の多様性の視点で、
AI論議にふれていけたらと思います。
この記事は、
メンバーシップの大谷義則さんとの
コラボ記事です。
楽しんでいただけるとうれしいです。
もはやリーディングは不要か?
ChatGPTほどの大きな飛躍ではなくとも、
AIもどんどん進歩してきています。
ChatGPT並びに、
その他のAIツールの活用には、
プロンプトという
指示の出し方が大事だと言われます。
指示の出し方は言語。
そうなると、
これからの時代も言語能力が必要だということは推察される。
しかし、本当にそうでしょうか。
プロンプトの出し方が分からなければ、
そのプロンプトの指示の仕方自体を
AIに聞けばいい。
もし難しい文章を読めなくても、
音声化して耳で聞けばいい。
これからのAIは、
資料も作成してくれるでしょうし、
いずれ動画もつくってくれるようになる。
そうなった場合は、
自分に最適なインプットの媒体に変換し、
その手段で学べばよい。
読解力が低いと言われている人が、
わざわざ文字を読む必要が
なくなってくるのではないでしょうか。
ひと昔前までは、
情報検索力が大事だとも言われてきました。
しかし今はAIが、
キーワードに関連するウェブサイトをまとめ、
内容を分かりやすくコンパクト化し、
おまけにリンクも一覧にしてくれます。
AIに頼り切りでは
人間は考えなくなってしまうという意見もあります。
しかし、
AIに思考の叩き台をつくってもらい、
出てきた選択肢の中から、
「これが気になるからもっと教えて」
と、質問を繰り返していけば、
人間の思考は深まるのかもしれません。
もはや、
国語を勉強する必要性がなくなってきた?
この極端とも言える意見を
もうちょっと別の角度から見てみます。
教室の中の多様性
公立学校は、
色々な意味での社会の縮図が現れています。
経済的な差であったり、
能力値の差であったり、
人間関係の多様性であったり、
教室内で起こる問題であったり。
その中でも、
少し変わった視点で、
教室内をグループ化してみます。
それは、
「もし子どもたちが成長し、SNSを自分たちで使うようになったら、何のSNSを使用するのか」
という視点です。
YOUTUBE
X
Instgram
note
の4つに絞ってみます。
YOUTUBEは、
音声+動画です。
すなわち視覚と聴覚です。
文字情報だけでなく、図や絵などが
一連の動きとなった視覚情報の形で提供されます。
Xは、視覚。
そして短い文字情報です。
あっさりとした、
短い時間でパッと読めるものですね。
Instgramは、
完全に視覚です。
そして、写真や動画といった
非常にビジュアル的なきれいさを求める
ツールでもあると思います。
そして、noteは、
ほとんどが文字情報。
しかも、文章量も多いので、
深い表現をすることができます。
教室に30人いるとすると、
読書を自ら好んで行う子は、
かなり少数です。
1割程度でしょうか。
よって、noteを使用する子は1割。
次はX。
Xもテキストですが、
内容量が短いので、
そこまで読むことの負荷がかかりません。
Xの場合は、
2割程度でしょうか。
次はInstgram。
パッと見るビジュアルの美しさ、
服のコーデ、映える装飾などを好む子は、
3割程度でしょうか。
そしてYOUTUBE。
これは視覚も聴覚も使え、
視覚情報も実に多様。
おそらく最も多くの子どもに
フィットする情報入力のツールです。
よって5割。
100%を超えてしまいましたが、
実際は重複してSNSは使えるので、
主流とする情報収集先は、
大体これぐらいに分かれると予想します。
このような分布を見てみると、
実は長文の文章を好んで読む気質の人間は、
そこまで多くいないのです。
そして、
文章を読むことに対し、
確実に不適応を起こす子が1割。
読めなくはないが、
読んでいて疲れるという子たちが、
1~2割。
昭和時代は、
教科書や本で学ぶのが主流であり、
文字情報に強くない人は、
諦めなければならない部分が多くありました。
現代の10代~20代は、
動画で学ぶことが主流であった世代です。
この動画があることによって、
文字情報ではどうにもならなかった子たちが、
かなり救われることになりました。
そして、これからは、
AIで学ぶことが主流の世代になる。
そうなると、
いくらでも分かりやすくかみ砕いてくれますし、
文字情報を図や動画に変換してくれますし、
以前よりも多くのチャンスが生まれることになります。
AIで学ぶことが主流になり、
少子化も進んでくるとなると、
大学も企業も、
貴重な若い世代を獲得するために、
その仕様に合わせ、
変わらざるを得ません。
そうなると、
リーディング力や、
知識量や暗記力でしか、
なかなか道を切り開くことができなかったこれまでが、
多くの多様な感覚をもつ子に、
開かれるようになっていくとみることもできる。
では、
読めなくてもいいのかというと、
もちろん、そんな極端な話ではありません。
一部の人が思考力を鍛えていく
知識量が多い人と、
知識量が少ない人。
どちらの方が、
AIを使ってより深い思考ができるかと問われれば、
それはもちろん、
知識量が多い人です。
そして、リーディング力があり、
深い思考力がある人に決まっています。
ただ、そういう人は、
一部いればいいのかもしれません。
なぜならば、
これからの時代は、
人手不足になることが確定しており、
ホワイトカラーよりも、
ブルーカラーの仕事の方が需要が高くなるからです。
ホワイトカラーの仕事は、
AIに補助してもらいながら、
少人数でやればよい。
そうなると、
もともと優位な感覚的にも、
読解タイプではない人は、
そこを無理に伸ばす必要はない。
手に職をつける仕事から、
選んでいけばよい。
そして、
文献を読み込んだり、
暗記したりすることを得意とする人に、
そういった仕事は任せておけばよい。
筆者は、
かつての大学入試のような、
「それ、社会人になってから使う?」
ということを暗記させられる試験には、
大いに疑問をもっている人ですが、
最近、暗記することの重要性を感じています。
それは、
心理士のように、
相手と対峙して、その場で瞬発的に
対応を考えなければならない人にとって、
知識をもっていることは絶対だからです。
でなければ、
相手の精神を深く傷つけ、
悪化させてしまうことだってある。
その症状が何の症例に当てはまるのか、
その場合はどのようなアプローチが適するのかなどは、必須の知識です。
そのように知識を必要とする仕事の場合は、
そのようなことを得意とする、
もしくは好んでする人がやればよい。
小学校の義務教育までは
国語の力の基礎を教えて、
中学からは、
自分の得意とする道を選択していく方が、
これからの時代に合っているのかもしれません。
今までは、
世の中の仕組みをつくっていくような、
知能が高い人たちが世の中の制度をつくってきました。
そういった人たちは、
文字情報に強いので、
自分たちの「当たり前」の感覚で、
世の中の仕組みをつくってきたのです。
しかし、AIの台頭によって、
その構図が崩れかけています。
これからはやはり、
何が社会的評価が高い仕事かが、
もっと多様に分散する世界になりそうです。
大谷さん×AI
noteでAIを活用しているクリエイター。
それが大谷義則さんです。
大谷さんは、
AIと自分の思考を組み合わせ、
AIからの答えを引用しながら、
自身の思考力をコツコツと鍛えていっています。
このような大谷さんが疑問に思ったことを、
AIの答えをミックスさせながら、
発信しています。
視点も様々。
細菌、テクノロジー、歴史、文化。
このような知的好奇心溢れる視点で
話題を探すということは、
まさしく思考することが得意な人間が
行えること。
このような蓄積を、
毎日のように行っていくのですから、
大谷さんの中には、
既に無数の視点が存在していることでしょう。
このように、
思考を深めることを得意とする人は、
すごいスピードで進化していき、
社会の「知」の部分を
担っていくのかもしれません。
まとめ
最近、公立学校外の方々と
交流する機会があったのですが、
公立以外のところでは、
やはりテクノロジーをどんどん駆使し、
多様な特性をもつ子に対応していっているようです。
子どもが少なくなり、
どの学校も子どもをほしがるようになれば、
当然最新の技術を取り入れており、
選択肢が多いところが選ばれるようになります。
小学校の段階から、
公立学校を選ばない子が増えてくるかもしれない。
そのように、
多様な教育の在り方になればなるほど、
「文章を読む力を一律に求める」ような、
世の中の流れではなくなることでしょう。
ここから先の10~20年の時代は、
まさに激変の流れとなりそうですね。
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