答えがない世の中に必要な力/ネガティブ・ケイパビリティ
土曜日!
ようやく集中すべき期間に
少し区切りをつけることができます。
明日はリラックスタイムを設けよう。
自らを縛るために我慢していた
ハンターハンターの最新話を読まなきゃ・・・!笑
共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨
教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌
どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
現実を変えるためには
行動をすることが大事。
ひと昔前は、
言われた通りのことをやって
真面目に忠実にこなしていくことが
称賛されました。
しかし、現在は、
世の中の変化が非常に速いため、
それに対応できるような
行動する力が求められている。
確かに行動をする力は必要です。
行動を続ける先には、
現状をより良くするという
「問題の解決・改善」が常にあります。
ただ、世の中にあることは、
問題の解決、あるいは改善すら
ままならないこともあるはずです。
もし、解決も改善もすぐにできないならば、
私たちはどうすればよいのでしょうか。
そんな時に必要な力が、
「ネガティブ・ケイパビリティ」
です。
行動力や問題解決力だけでは
片手落ちな部分を
この力が支えてくれると言えるかもしれません。
このネガティブ・ケイパビリティとは
どのような力なのか。
お伝えしていく中で、
何か参考になるものがあれば幸いです。
耐え忍ぶ力
ネガティブ・ケイパビリティとは、
「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」
を指します。
もしくは、
「性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」
を示します。
あなたは人生において、
何をやってもうまくいかない時期や
前進しているか皆目分からない時期を
経験したことはないでしょうか。
最近は、
我慢することに関して
賛否両論の意見があります。
なぜなら、
我慢を貯め込み過ぎると、
いつの日か爆発してしまい
メンタルがダウンしてしまうかもしれないからです。
しかし、
世の中は我慢なしで生きていけるほど
シンプルにもイージーにもできていません。
問題を何でも解決できるほど、
奇麗にもできていません。
「我慢」という言葉は
確かに強張った感じがあります。
しかし、
ネガティブ・ケイパビリティなら、
ネガティブを許容できる力という
能力的なニュアンスが含まれる。
人生には、理由が分からずとも、
周囲とうまくいかない時があります。
タイミングが
どうにも適切ではない時があります。
行動しているはずなのに、
人生が進んでいる感じではない時があります。
そんな時に、
先を見ながらも現在を耐え忍ぶ力が
必要なのです。
先が分からなくなっている現代だからこそ、
ネガティブ・ケイパビリティの力は
一層必要になっていると言えるでしょう。
上辺のポジティブ・ケイパビリティ
「この方法だと1週間で結果が出ちゃいました!」
「私たちなら不登校を2週間で解決します!」
現在の世の中は、
「こうすれば苦労なしに解決できる」という
お手軽な解決の謳い文句ばかりが
蔓延している気がします。
学校の教育も基本的にそうです。
問題があり、
問題の解き方があり、
解決できる道筋が用意されている。
そんな教育を受けて育てば、
「すぐに解決できることが良いこと」
という価値観が
染み込んでしまっていても仕方がありません。
しかし、現実はどうでしょうか。
解決できる問題と
解決できない問題では
どちらの方が多いのでしょうか。
それは、
圧倒的に解決できない問題の方が多いはずです。
世界中に蔓延している問題だけでなく、
勤めている職場の人間関係でも
全員と平等に関係をつくることなどできません。
どうにもならないことが、
そこら中に溢れているのです。
しかし、
そのことを子どもたちは
教わってきているのでしょうか。
「努力すれば解決できる」
「行動すれば改善できる」
このような
「進んでいく力」である
「攻」の部分を教えることは非常に大切です。
だが、これだけでは守る手段がない。
どうしようもない状況に耐える力。
不確実性の中に留まれる力。
そんな「守」となる力も必要なのです。
社会というものは、
〇か×ではありません。
全て△です。
その△の中で、
最も良い△を選んでいく営みが
社会で生きていくこととも言えます。
ネガティブ・ケイパビリティがなければ、
はっきりとした正解がない社会に、
打ちのめされてしまうかもしれない。
そして、
ネガティブ・ケイパビリティは
成功するためにも非常に重要であると言えます。
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