「知恵」の時代
戦後の日本は、
あらゆる仕事が必要となる時代だった。
インフラを整える。
製造業を新しくつくる。
真摯に、
真面目に、
地道に、
体を動かして
仕事をすることが主流でした。
そして、そこには、
人に求められているという実感もあった。
対して、現代。
あらゆる仕事は開拓され、
「全く新しい仕事」をつくり出すことは、
簡単ではない時代になっています。
そんな中、
うまくいっているところには、
ある共通点が存在しています。
それは、
自分の頭と自分の経験で生み出した
「知恵」を生かしていること。
しかし、こういった、
知恵の生み出し方というのは、
学校で習うことはありません。
どうやったら、
知恵を生み出すことができる頭になれるのでしょうか。
どのような条件のときに、
知恵というものは生まれてくるのでしょうか。
今回は、そんなテーマを
記事にしていきます。
何か役立つことがあれば幸いです。
知恵が生まれる条件
仕事にはある程度のマニュアルが必要。
それはとても大事なことです。
相手が機械であったり、
データであったりする場合は、
マニュアル通りこなしていれば、
何とかなるかもしれません。
一方で、マニュアル通りでは
決してうまくいかないのが、
人間を相手とする仕事です。
特に「教育」。
教師という仕事。
部下の育成。
こういった
「教育」の仕事に携わったことがある人は、
マニュアルが役立つのは一部であることを
実感していることと思います。
筆者自身も、
そのことを教員時代は、
強く感じていました。
例えば、学習指導。
本を読んだり、
様々な力のある方に学びに行ったりして
効果的な指導法を仕入れても、
実際に教室で行ってみると、
なぜかうまくいかなかったり、
フィットしない子がいたりします。
教育というのは、
オーダーメイド。
どの子どもにも、
その子にしかフィットしない指導法があり、
どの教師にも、
その教師が指導力を最大に発揮できる
独自にカスタマイズされた教え方があります。
多くの方々が生み出して伝えてくれた、
たくさんの知恵は役に立つのですが、
最後の最後の部分では、
自分の知恵で何とかするしかないのです。
「色々手を尽くしたがうまくいかない。どうすればいいのか・・・」
そんな窮地に陥ったときに、
なぜかよい知恵が湧いてきて、
よき方向へ導てくれるときがあります。
筆者の場合は、
そんな時は決まって、
「相手のことを真に思って支援したい」
と思っているか、
「自分自身がわくわくしている」
状態であった気がします。
この2つの状態のうち
どちらかの場合は、
よき知恵が生まれてきたものです。
ではどんな瞬間に生まれるのか。
それは、
解決したい、向上させたい問題を、
じーっと考えたり、見つめていたりする際中、
もしくは前後のときです。
例えば指導がフィットしない子がいたら、
授業風景を動画で撮影しておき、
授業のどこの流れでつまずくのか、
その子になったつもりでじっと注目してみるのです。
その時によき知恵が浮かぶときもあれば、
ぐるぐると課題を抱えたまま眠ると、
朝になって知恵が浮かんでくるような場合もあります。
ただ、
知恵というのは筋トレのようなもので、
一朝一夕に知恵が浮かんでくる頭脳になるわけではありません。
ではどうすれば、
知恵が浮かんでくる頭脳にすることができるのでしょうか。
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