見出し画像

令和は友達の家に遊び行くこと禁止!?

今週は7月最終!
いよいよ8月突入です!

全国の児童生徒の、
嘆きが聞こえてくるようです・・・笑


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


今週の「お品書き」です🎵

📘今週のLIBRARYのラインナップ📗

(2024.7.29~8.3)

📒→全員最後まで読める記事
📓→メンバー以外は途中まで読める記事

【月曜日】
📒令和は友達の家に遊び行くこと禁止!?
【火曜日】
📒教師、看護士、心理士、接客に向いてる?双極性障害の実態
【水曜日】
📓「恩感力」あなたはありますか?
【木曜日】
📒やんちゃな教員は魅力あり?これまで出会った面白教師たち
【金曜日】
📓教育委員会が変われば公立でもここまでやれる!建前、形式はいらない。
【土曜日】
📓優れるな。異なれ。
📒アニメこそ日本の宝!ジャパニーズソウルここにあり!
【日曜日】
📒共同運営マガジン記事紹介

読みたい記事があれば、
是非、LIBRARYにお越しくださいね✨


あなたは子どもの頃、
友達の家に遊びに行っていましたか?

もしくは、
自分の家に友達を招いていましたか?

友達の家で遊ぶ、
自分の家に招待するという経験は、
子ども時代に積んでおいた方がよい貴重な経験値の1つです。

しかし、令和の今は、

「友達の家に遊びに行く」

ということが、
当たり前に行われることでは、
なくなっているようです。

今回はそんな切り口から、
日本の文化の変化を見ていければと思います。

ご自身の子ども時代を思い出しながら、
読んでくだされば幸いです。



令和は友達の家に行くことが大イベント?

先日、
以下のようなニュース記事を見かけました。

公園で遊んでいた子どもが、

「じゃあ家来る?」

友達7人をいきなり家に誘ったというもの。

どうも、
「ママ友ネットワーク」
の中に入っていない友達の家だったらしく、
図々しいことをしたと、
後から様々声をかけられたようです。

ニュースの中には、
こんな記述もあります。

「会話をするうちに、『家に遊びに来てくれたことがあったよね』という話になりました。すると男の子のお母さんが『はっ!』という表情になり、深々と頭を下げられたんです。そして『あとで息子からお宅にお邪魔したと聞きまして、本当に申し訳ありませんでした。もう二度と行かせませんから』と丁寧に謝罪されたんです。予想もしなかった展開で、何と言っていいのか分かりませんでした」

現在は、
「子どもを預かる」ということに、
常に責任が伴う時代です。

諸外国では、
子どもをみてもらうために、
家政婦をお金を払って雇うのですから、
「預かる=仕事」のような感覚が、
令和にも広がっていっているのかもしれません。

厚生労働省が
小学校3年生を対象に行った調査では、

「放課後に友達の家に行く」と答えた割合は、

2001年度に生まれた子は50・6%だったが、
2010年度に生まれた子では29・1%に減少したそうです。

2024年の今は、
もっとでしょうね。

何かあったら責任をとる必要がある。

お菓子を用意してもらったりと、
却って気を遣わせてしまう。

共働きがスタンダードになりつつある中、
貴重な時間を使わせてしまうことになる。

そんなこんなな理由から、
よく見知ったグループ内で、
代わる代わるバランスよく
遊びに行かせるのが、
令和スタイルなのかもしれません。

ということは、
ネットワークを築ける
コミュニケーション能力のある親の子が、
そのような遊びの経験を積み、

ネットワーク外の子どもは、
家には入れないが公園では一緒に遊ぶような、
スタイルになるのかもしれません。

筆者の以前の勤務校でも、
ここまでではありませんでしたが、
匂いのようなものは感じました。

子どもたちは、公園で、
禁止されていない遊びをして
遊んでいるのが無難なのかもしれませんね。


筆者の子ども時代

筆者の子ども時代は、
色々な友達の家に、
許可なく遊びに行っていた記憶があります。

「今日は〇〇の家に遊びにいこうぜ!」

と子どもたちだけで約束をし、

「おじゃましまーす!」

許可をもらっていなくても
家に入れてもらう。

家庭によって差はありましたが、
遊びが許可される家みたいなものが一定数あり、

そういった場所を
ぐるぐる回っていた感じでした。

そうやって巡ってみると、
家によって様々な許容範囲の差があり、
中には裕福な家と、普通の家なんかもありました。

小学生の頃は、
手癖が悪い子がいて、
気付くと玩具の何かが無くなっているなんてことも
たまにあったことを覚えています。

そういったことを全部含めて、
社会を学ぶ場だった気がします。

筆者の家は、
友達を誘ってもOKな家で、

「遊ぶ場所どうする?」

となったとき、

「家でもいいよ」

と友達のたまり場的な感じに
なっていた記憶があります。

ただ、兄の友達が先に居座っていると、

「げ!兄ちゃんたちが占領してんじゃん!」

となり、

「じゃあ、別のところ探すか・・・」

となっていた感じを覚えています。

「たまには人の家で遊びなさい!」

と叱られることもありましたが。笑

筆者の友達は、
面白い性格の人物が多く、

ある時はいきなり台所に入ってきて、

「母さんがスイカもらってこいって言ってたから、もらってくね」

と、筆者の母親にかましていました。笑

もちろんジョークですが、
真顔でそういったジョークをかますので、
判定がむずいです。笑

筆者の母親は、
そういった冗談に常に爆笑していました。

ただ、あまりにNG行動をしたときは、
人の家の子どもであろうと、
バシッと叱っていたので、

よその家の親から叱られるという経験が、
また人を育ててくれていたように感じます。

親同士も、

「いつもお世話になっててごめんねぇ~」

なんて言いながら、
子どもをきっかけにネットワークを広げ、
バランスのよい助け合いの文化を
つくっていたような気がします。


専門家からみた家遊びの意味

児童精神科医の、
佐々木正美さんは、
「互いの家で遊ぶ意味」を、
以下のように記述しています。

競争心、協調性、
このふたつを健全に育てるには、
たくさん友だちを家によび、
友だちの家にもたくさん遊びに行くことです。

競争意識と協調性、共感性のバランスは、
家に招く、遊びにいくことの
両方で形成される。

佐々木さんは、

「最近のお母さんたちは、意外にもこのことをご存知ないように思います」

と言っています。

筆者も言われるまで、
気付かなかったです。

昔はこのような感覚が
当たり前にあったのかもしれませんね。

確かに、
自分の家に友達を招待したときは、
自分が家のルールを教えなくてはいけません。

そのような場を通して、
リーダーシップが形成される。

そして、友達の家に行ったときには、
友人がリーダーとなり、
それに従うという経験が自動的に積まれる。

自分の場他者の場
そして公園などの公共の場を体験することで、
社会と付き合うバランス感覚を
身に付けていくのかもしれませんね。


境界線が明確になる社会

確かに冷静に考えれば、

人の家のものを壊してしまったり、
傷つけてしまったら器物破損罪となります。

お菓子をたくさんいただくのも、
相手の家計への経済的なダメージです。

ましてや、
人の家のものを盗ってしまう子がいたら、
窃盗罪となります。

もし、そんなことがあれば、
あれやこれやと面倒くさいことになることは明白。

そういった状況を避けようとする気持ちも、
分かります。

人の家に気軽に遊びに行くという文化は、
あらゆるものに明確さを求める現代とは、
マッチしないかもしれませんね。

筆者の以前の勤務校は、
どんな人も受け入れてくれる、
出身国が違うお母さんの家が、
多くの子のたまり場となっていました。

そのような家が残ってくれるのは有難いですが、
そこばかりに行くと負担になってしまうので、
子どもたちもバランスを考える時代なのかもしれません。

「子ども食堂」

のような感じで、
NPOみたいな団体が遊び場を提供するような
未来になっていくのかどうか・・・。

今後の動きに注目だなと思います。


まとめ

学校は1つの社会の縮図

でもそれ以上に、
地域という場所は
子どもにとって社会を学べる場所

中には、
頻繁に公園に赴いて、
子どもたちと温かく交流して
見守るお母さんも令和に存在します。

地域は、
社会からの無言のメッセージ

受け取る場所でもあるので、
寛容さや温かさを何らかの形で、
子どもに伝えられるようにしたいですね。


この記事の内容が少しでも「よかった」「ためになった」と思われた方は、「スキ」や「フォロー」をしてくださるとうれしいです!

「コメント」も残してくださると有難いです!コメントを読んだ方々が、より教育についての知見が深めることができる図書館でありたいと思います。

いつもいつも、最後まで読んでくださり本当にありがとうございます!


明日の記事は、

📒教師、看護士、心理士、接客に向いてる?双極性障害の実態

です。

周囲からは分かりづらい、
そして、本人すら気付かない双極性障害。
その実態を解説します。

是非、楽しみにしていてください🎵

皆さんの今日・明日がよき1日でありますように😊


Xのアカウント ↓ ↓
共育LIBRARYりょーやん元教師


📘今週のLIBRARYのラインナップ📗

(2024.7.29~8.3)

📒→全員最後まで読める記事
📓→メンバー以外は途中まで読める記事

【月曜日】
📒令和は友達の家に遊び行くこと禁止!?
【火曜日】
📒教師、看護士、心理士、接客に向いてる?双極性障害の実態
【水曜日】
📓「恩感力」あなたはありますか?
【木曜日】
📒やんちゃな教員は魅力あり?これまで出会った面白教師たち
【金曜日】
📓教育委員会が変われば公立でもここまでやれる!建前、形式はいらない。
【土曜日】
📓優れるな。異なれ。
📒アニメこそ日本の宝!ジャパニーズソウルここにあり!
【日曜日】
📒共同運営マガジン記事紹介

いいなと思ったら応援しよう!