見出し画像

消しピン、バトル鉛筆 あなたの時代に流行っていたのは?

夏の夕暮れが好きです。

何か訴えてくるような、
懐かしいような、
ギュッと胸がつかまされるような気持ちになります。

嗚呼、週末1日目の日が暮れていく・・・


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


あなたは小学校の休み時間は、
何をして過ごすことが多かったですか?

鬼ごっこ。
ドロケイ(ケイドロ)。
ドッジボール。

そういった外遊びも楽しみつつ、
教室で楽しんでいる人もいたはず。

筆者の時代は、

「消しピン」

といって、
消しゴム同士でバトルをし、
相手の消しゴムを机からはじき落とす
という遊びが流行っていました。

勉強道具にも、
遊び道具にもなる、
わたしたちの生活を
陰ながら支えてくれる文房具たち。

そんな懐かしの文房具エピソードや、
教師目線の文房具に関する知恵などを
語っていけたらと思います。

この記事は、
メンバーシップの波さんとの
コラボ記事
です。

楽しんでいただけるとうれしいです。



消しピンに命をかける!

小学生たちの世界観は限定的。

消しピンで頂点に立てば、
不思議な地位がその人物に与えられます。

となれば、
負けるわけにはいかない。

当時は、
消しゴムを滑りやすくするために、
様々な工夫をしていました。

セロテープでぐるぐる巻きにしたり、
(勉強で使うんだけど?)

画鋲を消しゴムに刺したり、
(どっから持ってきたんや?)

ホッチキスの芯を埋め込んだり、
(痛々しいわ!)

今考えると、
結構なことをやっちゃってますが、
当時は何も言われませんでした。

バトルが熾烈になってくると、
そのうち消しピン専用の消しゴムを
買ってくる者が現れます。

筆箱に入るか入らないかぐらいの
巨大消しゴム。

「こらあかん、負けたわ・・・」

それが出てきた瞬間、
戦意を喪失したのを覚えています。

戦う前に相手の戦意をくじく
こんなところにも、古来中国の軍略家の策
受け継がれていたのです・・・!笑

また、当時流行っていたもので、
忘れてはならないのがバトルえんぴつです。

当時はドラクエのバトル鉛筆が流行っていて、
キャップで装備品をつけて、
威力を強化していました。

今考えると、
ちまちました遊びではありますが、

あのバトルの瞬間だけで

「最上の幸福感」

を味わえていたのですから、
子どもっていいですよね。

授業中は、
キャップをどの角度ではめるのか、
作戦を練っていました。笑


筆箱に性格が現れる!?

教師になりたての時に
こんなことを教えてもらったことがあります。

「プロの教師は、筆箱を見ればその子どもの性格が分かる」

というものです。

筆者は、
そこまでのプロの世界には
到達できませんでしたが、
確かに筆箱はが現れるなという感じがします。

筆箱の中に余計なものが入っておらず、
すっきりしている筆箱。

鉛筆自体も華美なものではなく、
シンプルなデザインのものが多い。

こういった筆箱の子どもは、
素直吸収力が高い傾向が
多かったと思います。

「あの子の鉛筆はいいなぁ~自分も周りと同じように・・・・」

という思考がそこまで強くないので、
自分軸をもった感じの子どもが多かった。

しつけが厳しくて、
本人はそのような中身を
望んでいない場合もあるので、
一概には言えませんが。

逆に、
華美な筆記用具ばかりである子は、
周囲との比較を気にしている傾向が
相対的にみて多かった感触があります。

そして、
あらゆるものが筆箱に入っていて、
すぐに目的のものが出てこない筆箱の場合は、
思考が整理されていない子が多い。

もちろん、
鉛筆を削ってくるこないでも、
差が生まれます。

鉛筆が毎日削ってある子は、
基本的な生活習慣が身に付いており、
学習への意欲も高い。

毎回のように削っていない子は、
当然ながら学習への意欲は低いです。

遊びのことで頭がいっぱいなのかもしれません。笑

ただ、こういった情報は、
令和には大分変ってきていました。

どの子も、
かわいい、
かっこいい筆記具を持つ子が多くなり、
シンプルなものはかなり少数派になっている気がします。

時代に合わせて、
臨機応変に考えを変えていければ
いいかなと思います。


筆記具三種の神器

筆記用具に関して、
教師として欠かさず指導するポイントがあります。

三種の神器とありますが、
3つのポイントです。

1つ目は、当然ながら、
鉛筆を使用するということ。

中学校はどうか知りませんが、
小学生は鉛筆が大事です。

シャープペンシルは、
年齢が低ければ低いほど、
筆圧の調整が難しいからです。

人間は、
指の平に神経が最も集まっており、
そのポイントをグッと押さえながら書くことで、
脳が刺激され、栄養を蓄えていきます。

シャーペンでは、
グッと指に力を入れてコントロールしずらいですし、

芯が折れる度に、
思考もプツッと切れてしまう。

鉛筆の方が思い切りよく
力をこめることができるので、
筋肉も発達していきます。

筋肉に適切な力を入れるには、
姿勢が整っている必要があるので、
姿勢も自然と整っていきます。

2つ目は、
消しゴムの扱いです。

筆者は算数の授業のときは、
消しゴムを極力使わないように伝えていました。

まず、
算数は正解を求めるよりも、
そこにたどり着くまでのプロセスが大切です。

ノートの見栄えをよくしようと、
補助計算をかいたら消す子どもがいましたが、
残すように伝えていました。

不正解であったら堂々と×をつけて、
近くにもう一度解くように勧めていたのですが、

その×も、
消さずに残しておく
ように伝えていた。

すると、
後から見返したときに、
なぜ自分が間違えたのかの、
思考の跡が残るようになります。

さらに、
間違う度に消していては、
あわてんぼうで、
うっかりミスが多い子の場合、

何度も消しゴムで消し過ぎて、
ノートがしわくちゃのグチャグチャになります。

そうなったら、
もう本人のやる気は消沈していきます。

また、消しゴムは、
生き方自体にメッセージを与えていると、
伝えている人物もいるようです。

キングス・カレッジ・ロンドンで
客員教授を務める

認知科学者の
ガイ・クラクストン氏は、
以下のように主張しているそうです。

消しゴムは「悪魔の道具」だ。
消しゴムは「間違いは恥」の文化を作る。
間違いを受け入れたほうがいい。
実社会では、間違いは起きるのだから。

消しゴムで間違いを消し、
正解だけを残すという形は、
子どもたちに完璧主義を押し付けているのかも
しれないですね。

最後の1つは、定規です。

筆者は、
算数の授業の時は、
耳がたこになるぐらい
定規のことについて指摘します。

注意するのではなく、

答えが「5」だった人?
マルをかきましょう。
補助計算をかいてた人?
二重マルをかきましょう。
ここを定規で引いた人?
三重マルをつけましょう。

というように、
段々と進化していくのです。

これだったら、
楽しい雰囲気で浸透させることができますし、

基本的に、
誰かを傷つけることも少ないでしょう。

低学年を担任していたときは、
どんどん進化が止まらなくなり、
花マルに植木鉢、
ちょうちょに太陽や虹などが出現していました。

子どもは大喜びです。
低学年のこういう反応は実に可愛い。

教育書を1000冊以上執筆した、
かつての時代を生きた先輩教師は、

「定規を引く引かないだけで、クラスの平均点に10点差が出る」

と主張していました。

もとから算数が出来る子に
効果があるかは分かりませんが、

直線を定規で引かせると、
筆算などの計算に
ワンテンポ、ワンクッション入ることになります。

定規で線を引く行為は、
無心で作業します。

そういった時間は、
デフォルトモードネットワークとなります。

通常よりも脳が働きますから、
計算処理やミス防止を高めてくれる
効果があるのも可能性の1つです。

そして、ADHDの子どもの
速くやりたい欲求をストップさせ、
「今ここ」に集中させる効果があります。

問題に集中させる、ということです。

空間認知能力が低い子どもの
位を整える力を補正する効果もあるでしょう。

面倒くさいかもしれませんが、
続けていくと、
力が付いてくることが
実感できるかもしれません。


波さん×文房具

そんな文房具をこよなく愛する
noteクリエイターの1人が波さん。

波さんは、
文房具ショップで働いているので、
様々なラインナップを知り尽くしています。

例えば、ボールペンの紹介。

「金属同士の接触を和らげるクッション成分配合インキ」という、ボールチップを通る瞬間の事を考えられて作られたインキ

「インキをたっぷりとスムーズに出すオーバーフローイング技術」が施されたチップ。

その二つの書き心地の良さと、ノイズにならない本体設計。

それが新たな書き心地、浮遊感を生み出す。

筆者もボールペンは、
結構こだわりがあるのですが、

構造まで解説してくださるのは、
ビジュアル的にもすごく分かりやすい!

思わず手に取りたくなります。

さらに、
夏休みシーズンにうれしい記事も
載せてくれています。

サスペンスドラマ、事件定番モノの定番、指紋採集。
それがこちらのキットでできます。

これをどう自由研究に生かすかは親の考え次第な部分もありますね。
私が数年前にしたのは

「素材によって、指紋のつき方が違うのか」

だったはずです。

上手に採収するのもわりとむずかしいので、 親の手が必要です。

天体観測など、
理科の内容が好きな波さんだからこそ、
わくわくする自由研究を紹介してくれている。

自由研究をやる予定だけど、
まだ何も決まっていないというあなた!(のお子さん 笑)

この夏は、
こちらの自由研究でいかがでしょうか?


まとめ

文房具というものは、
生活に必須のもの。

そんな生活を
快適に過ごしたり、
彩ったりしてくれるものです。

筆者も文房具はすごく好きで、
ノートはかなりこだわりますし、

ボールペンはいつも、
ぺんてるの入れ替え式0.3ミリを
4~5本色々なところに忍ばせています。
(よくなくすので 笑)

そんなところから、
心ときめくアイテムを使うようにして、
毎日を楽しくしていくのも
すてきかもしれませんね。


この記事が、
良かった、役に立った、
波さんを応援したいと思われた方は、
波さんの記事に、
スキ、コメントをしてくださるとうれしいです!

共育LIBRARY×メンバーシップの仲間のコラボ記事は、これからも発信していく予定ですので、楽しみにしてもらえるとうれしいです♪

いいなと思ったら応援しよう!