ちょっと待った!分からないことをすぐに調べるそこのあなた!
いよいよ本格的に
秋が到来してきましたね!
夜道を歩く時の
虫たちのせせらぎのような柔らかい声が
何とも心を癒してくれます。
共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨
教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌
どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
何か分からないことがあったとき、
あなたはどのような行動を取るでしょうか。
noteで記事を読むような
知的好奇心溢れる人は、
自分で何でも調べてみるかもしれませんね。
何でも主体的に調べることは
基本的にはとてもいいことです。
しかし、それとは別に、
そう簡単に調べない方がよいことも
存在するのかもしれません。
AIが台頭することにより、
疑問をもつことや
オリジナリティ溢れる創造性が
求められる時代。
「疑問」や「問い」を
どのように扱うかで、
毎日の何気ない時間を
さらに意味深いものにできるかもしれません。
今回は、そんなテーマにふれていきます。
楽しんでもらえると幸いです。
実験期と質問期
人間の好奇心というものは、
何も環境を整えてあげなくても
自然発生していく。
それは、
人間の発達段階をみていけば
分かってきます。
2歳前後を
第一次反抗期と呼んだりします。
親が嫌がることを何度も繰り返す。
しかし、脳科学者からすると、
別の意味をもった期間であると
みることができる。
それは、実験期です。
テーブルにミルクを盛大にこぼす。
これは、
ミルクをこぼすとどうなるのかを
実験しているのです。
何度も同じ行動をしても、
回数を繰り返しても結果は変わらないのか
検証をしていると言えるでしょう。
ティッシュを箱から、
ひたすら出しまくる行為もそう。
本当に危険なものはあらかじめ
目の届かないところに環境調整しておき、
実験を心行くまでやらせる。
そんな中で、
小さな科学者の好奇心が
ぐんぐんと育っていきます。
そしてやって来る、
4歳前後の質問期。
「なんで?」を連発して、
大人を困らせる時期ですね。笑
この時期が、
好奇心育成に大事なことは
何となく分かると思います。
その時に大事なことは、
まずはいい疑問をもったことを賞賛すること。
そして、
答えを教えてもよし。
時には、
あなたはどう思うと尋ねてみるもよし。
答えられない時は、
自分も分からないから
あなたが答えを見つけた時に教えてほしいと
伝えるもよし。
そのように、
スッキリさせるだけではなく、
脳のモヤモヤを抱えさせるように仕向ける。
なぜなら、
このモヤモヤ、ぐずぐずこそが
脳の栄養になるかもしれないからです。
モヤモヤこそが脳の栄養
脳のモヤモヤ、ぐずぐずは
2種類存在します。
1つ目は、
すべきことを、
やらなきゃ、やらなきゃと思いつつも
結局やらずに何となく消えてしまうもの。
2つ目は、
ああでもない、こうでもないと、
思いを巡らせながら、
あれこれ想像、妄想、ぼんやりしつつも
すぐに行動できないもの。
1つは、脳にいいモヤモヤ、ぐずぐず。
もう1つは、
脳によくないモヤモヤ、ぐずぐず。
当然、脳の栄養になるのは、
あれこれと思いを巡らせる方の
モヤモヤ、ぐずぐずです。
この時には、
脳の中である力が育まれています。
それが、
「物語力」
です。
小説家や作家などが顕著な例で、
あれこれと構成や展開を練っている中で
ストーリーに、
深みや感情の起伏なんかが
肉付けされて分厚いものになっていくのです。
以前に、
発達凸凹の脳の中では、
必要な情報の優先順位が分からず、
無駄なものが頭の中に多いからこそ、
よいアイディアが生まれるということを書きました。
だから発達凸凹の人は、
クリエイティビティが高いのだ、と。
それぐらい、
一見無駄とも言えるあれこれする時間が
大切だと言えるでしょう。
気になったことを
すぐに調べて解決してしまうのは、
非常に優秀だと思いますが、
人の感情を波打つような
盛大な作品を生み出すことはできません。
そして、これからの時代に必要なのは
感情を波打つようなものを
創り出す能力であるはずです。
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