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ネイバーフッドデザインとサードプレイス。両方が大切。

事業所の子どもたちの中で
にゃんこ大戦争を好む子が多いので、
世界観を知る度にかじり始めました。

すると、
アプリを開く度に
課金に誘うような広告が出てきます。

子どもにとって要注意ですが、
自分も注意しなければと感じました。笑


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


サードプレイス。

子どもだけに限らず、
大人たちの居場所も少なくなっている昨今。

このようなワードが
巷でよく聞かれるようになっています。

子どもの居場所の問題。
孤育てに関する問題。
ひとり身世帯の増加の観点。
高齢者の増加や、
その介護による負担等々。

家庭だけでおさまらず、
外の仕事以外のコミュニティと
つながることの重要性が見直されてきている。

スターバックスが、大体的に
「サードプレイス」というコンセプトを打ち出し、

より利用者に近い位置やサービスで、
親和的な雰囲気をつくろうとしているのも
その1つでしょう。

そんな、
これから拡大していくことが
必至とされている概念。

今回は、
サードプレイス
ネイバーフッドデザインといった観点を
深堀する記事にしていきます。

楽しんでいただけると幸いです。



近所同士のつながりが必須の日本

これまでも、
サードプレイスや
コミュニティといったつながりの重要性を
再考察する記事は幾つか投稿してきました。

この記事では、
「社会的処方」という
孤独問題に関するイギリスの取り組みを
紹介しています。

そして、
このようなコミュニティやつながりの重要性は、
日本では殊更大切だと考えられます。

それは、
何といっても災害が多い国だからです。

1995年に起きた
阪神・淡路大震災では
約77%の方が窒息・圧死で亡くなっています。

つまり、
周囲の人がいち早く救助をすれば、
比較的助かる見込みのある
死因でもあるということです。

そして、
阪神・淡路大震災では
人命救助の主体の約8割が
「近隣住民等」であった
という推計も存在する。

加えて、
2011年の東日本大震災。

被災者の方々の中で、
震災前に自治会や町内会などの
地縁活動への参加の程度が高かった人たちほど、

震災の際に支援者として活動した比率も、
支援を受けた比率も高い
という
調査結果も存在します。

また、
震災後の避難生活での助け合いも、
日頃からつながりのある方々と
協力し合い励まし合う関係があれば、
随分と質が変わるものとなるでしょう。

東日本大震災では、
亡くなった方全体の約6割が65歳以上であり、

震災関連死者数で見ると、
全体の88.6%が65歳以上であると
報告されている
ので、
協力・助け合いは必須です。

また、
災害とは別になりますが、

近所付き合いと
子育てへの自信の関連性
を調べた調査では、

近所付き合いがある層は、
「子育てに自信が持てるようになった」
という項目に対し、

「あてはまる/ややあてはまる」と
答えた人の割合は34.8%
だったのに対し、

近所付き合いがない層は
21.7%
となっていました。

これらはあくまで、
近所付き合いという視点に絞っていますが、

つながりをもつということは、
いざという時の助け合いや安心感に
大きくつながっているものであることが
分かる気がします。


サードプレイスの定義

サードプレイスとは、
オルデンバーグが提唱した考えであり、

家庭、職場に加え、
第3の場所に注目するというものです。

サードプレイスには、
以下のような8つの特徴があると言われています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・中立性
・社会的平等性の担保
・会話が中心に存在すること
・利便性があること
・常連の存在
・目立たないこと
・遊び心があること

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

つまり、
自分の社会的立場を気にせず、
交流できる場
であるということ。

諸説ありますが、
サードプレイスを

・マイプレイス型
・社交交流型
・目的交流型

と分類する考え方もある。

マイプレイス型は、
スタバなどのカフェ等で、
個人が時間を気にせずゆっくり過ごす場

社交交流型は、
地元の居酒屋やなじみの常連などが交流し、
賑やかに楽しむ場。

目的交流型は、
地域のNPOや子ども食堂、
コミュニティカフェ
など、
何らかの地域活動として目的が存在する場。

これに加え、
パラレルキャリアという概念をもとにした
4つのワークという考えも紹介しておきます。

人生を豊かにする
4つのワークをもっているかという視点です。

本業や副業など
金銭を得るためにやっている
有給ワーク

家事、育児、介護などの
家庭ワーク

学び直し、趣味、サークルなどの
学習・趣味ワーク

ボランティア、地域活動、NPOなどの
ギフト・地域ワーク

確かに、これらの4つのワークを
バランスよく分散してもっていれば、

複数の居場所とやりがいをもつことになり、
人生が豊かになるビジョンが見えてくる。

現在は、
大企業や大都市のように
大きなビジョンを描く時代が変わりつつあります。

大きな物語ではなく、
小さな物語を描く時代
になっている。

副業や複業、
パラレルキャリアなどは
まさにそれを象徴する現象や考え方です。

そんなそれぞれの
小さな物語の中で地域や人に貢献する。

小さな物語を一人ひとりが思い描けば、
それはそれぞれの地域で
大きな力となります

ふるさと納税などにも反映されますが、
自分の地元に限らずに
すてきだなと思ったり、
心の拠り所とする場所を個人で複数見つけ、

それぞれがそこに貢献する時代に
なっているのかもしれませんね。

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