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なぜ南米人たちは陽気なのか?

オリンピックのハイライトだけ見ていると、
「メダルを取った=すごい」みたいな感覚になりますが、
オリンピックに出ていること自体がすごいことです。

そんな視点をもって、
あと少しの祭典を楽しみたいなと思います。


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


ダンス、
パーティー、
パレード。

アジアの国々に比べ、
欧米や、南米などの国々では、
上記のような文化が多く根付いている気がします。

「今からダンスをしに行こうよ!」

と誘われても、

「ダンスはちょっと・・・」

と敬遠したくなる方も多いと思います。

筆者の感覚では、
日本人だけではなく、
韓国人や中国人なども、
そこまでダンスを好む感じはしませんでした。

ダンスを好むのは、
南米人欧米人が多い気がします。

そして、総じて、
彼ら彼女らは、楽観的で、
情熱的で、自己主張がしっかりしています。

なぜ、このような気質の違いが生まれるのでしょうか。

今回は、
そんなテーマで、
人間の多様性について切り込んでいきます。

楽しんでいただけたら幸いです。



南米人はADHDだらけ?

南米人と聞くと、
どのような人たちを思い浮かべるでしょうか。

陽気というのは、
本当にその通りだと思います。

スポーツ大好き。
めちゃくちゃ情熱的。
友情にも熱い。

その部分だけを切り取るとそうですが、
友人として付き合うと、
色々なミスマッチングが起こります。

以前も記事に書きましたが、
遅刻をすることは当たり前です。

筆者は最初、
2時間ぐらい待たされた記憶があります。

「いくら何でも遅刻しすぎだろ!」

と指摘しても、

「まあまあ、カッカしなさんな」

みたいな感じて接してきます。笑

その内、
彼らのペースに合わせるようになりましたが、
日本人に比べると、
総じていい加減な部分が目立ちます。

他にも、
授業中もちょこちょこと動き回ります。

例えば、
先生がホワイトボードに書くため、
背を向けた途端に、
消しゴムを向かい側の生徒にパスする

先生が正面を向くと、
すっとぼけた表情をしています。

それを、30代、40代、50代の
いい大人たちがやったりするわけです。笑

筆者が、
ホワイトボードに書きに行こうとしたら、
わざと道をふさいできたりして、
(仲のよい友人です)

「道開けてくれ!」

と指摘すると、

「おいおい、気付かなかったぜ・・・」

みたいなリアクションで、
ニヤッと笑ってきたりします。

総じて、いたずら小僧なのです。

それでいて、
勉強に対してはめちゃくちゃ熱心で、
非常にたくさん質問をします。

筆者は、そんな、
一緒にいると明るい気持ちになれる南米人たちが、
大好きでした。

一度、

「なぜそんなに陽気なのか?」

と聞いてみたことがあります。

すると、

「南米は、経済的にも貧しいし、犯罪も多いため、生きるためには明るくしている必要があるのさ」

と言っていました。

「なるほど・・・!」

と納得した記憶があります。

真面目に問題に向き合いすぎると、
どうにもできない問題で溢れすぎているため、
自らが潰れてしまう。

だからこそ、
ダンスやパレードなど、
楽しいことをやって瞬間瞬間を楽しく生きる。

そうやって生きていたのかもしれません。

ただ、終始明るい理由は、
それだけではないようです。


移民の遺伝子の実態

ADHDの症状のキーファクターの1つに、
ドーパミンがあります。

「もっとほしい」
「もっと成長したい」

人間を前へ先へと、
突き動かしていくエネルギーとなる
ドーパミン。

移民とドーパミンの関係を見てみると、
面白いことが分かっています。

人類発祥の地の近くに留まった集団は、
遠くまで移動した集団に比べ、
ドーパミン受容体を生み出す遺伝子が少なかったそうです。

つまり、
遠くに行く集団であるほど、
ドーパミンをつくりだす遺伝子があったということ。

研究によると、
最もそのドーパミン遺伝子をもつ人の
割合が多かったのは、

長い移動の道のりを
最後まで踏破した集団である、
南米の先住民であることが分かったのです。

ドーパミン遺伝子をもつ人の割合は、
南米の先住民は69%

移動距離が短い北米に定住した集団は、
32%だったそうです。

この遺伝子をもつ人の割合は、
1000マイル長くなるごとに、
4.3ポイント上昇するそうです。

つまり、
南米の人々は、もともと、
ドーパミン生成の強い遺伝子をもつ
先住民の子孫
であるわけです。

そこに移動を好む移民たちが混じり合い、
現在の南米人の人種となっている。

なぜ彼ら彼女らが、
落ち着いていないように見えて、
時間にルーズで、
情熱的でエネルギッシュであるのかが、

文化という視点以外でも、
分かってくるような気がします。

そして、他にも
移民だらけで構成されている国があります。

それが、アメリカです。

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