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”投げ銭”の「恩送り」先について

 noteに掲載した拙記事に対し、「投げ銭」という形でサポートをいただいております。ご厚意に心より感謝申し上げます。

 サポートいただいた方には直接お礼のメッセージを送らせていただいた際、必ず社会の役に立てるよう使わせていただきたい旨お伝えしましたが、その恩返しならぬ「恩送り」先を決めましたので、お伝えさせていただきます。

恩送り先について


 恩送り先としたのは、2023年4月の開設を目指している、沖縄県初の夜間中学校「東表(あがりおもて)中学校」です。 同校は、沖縄県のNPO法人 珊瑚舎スコーレの代表である星野人史さんが発起人となっています。星野さんは、2001年珊瑚舎スコーレを立ち上げ、2004年から「自主夜間中学校」を運営されてきました。

 その珊瑚舎スコーレが運営していた自主夜間中学校を、学校教育法上の正規の学校である「東表中学校」に名称変更し、新たに再出発する計画があります。同校は、自主夜間中学校から学費無料で運営をしてきており、これまで寄付金や運営者の個人的資金によって運営されてきましたが、正規の学校の設立にあたり継続的な資金援助が必要となっています。

なぜ東表中学校なのか?

 実は、5年ほど前より、珊瑚舎スコーレさんに大変微力ながら支援させていただいております。支援者には、定期的に「学校をつくろう!通信」が送られてきます。先日届いた「学校をつくろう!通信」に、東表中学校の設立に向けての資金援助の呼びかけがあり、ぜひさせていたきたいと思いました。そこで、noteでご支援いただいていた”投げ銭”についても、東表中学校の開設資金にお役立ていただきたいと思った次第です。

 ここで、そもそもなぜ私が珊瑚舎スコーレさんや東表中学校の支援をしている(したい)と考えているかについて、簡単に書かせていただきます。

 私は、沖縄戦開戦とほぼ同時に始まった、占領初期沖縄の教育について研究をしております。戦争の惨禍で、社会的な機能が大きく破壊され、教育についても例外ではなく、大変厳しいものでした。
 珊瑚舎スコーレの自主夜間中学校、そして開設予定の東表中学校で教育を受ける対象となる方々は、戦争の惨禍等で義務教育未修了または形式的卒業者の方々です。沖縄県は全国平均と比べて5倍以上と言われています。
 当時の教育事情について、残された数少ない史料や情報を入手し、詳細に研究することを心がけています。研究を進めていけばいくほど、教育を受けることが保障しきれなかった事情が分かり、さらにその根本的な要因もだんだん明らかになってきました。制度や法制面での長期的な改革を視野に入れつつ、早急に権利が保障されなければならない人の支援をしていくことが急務だと考えています。自分の研究を通じて、現代社会における重大な問題と直接的に関係していることもあり、占領初期沖縄の教育を研究している者として、ぜひ少しでも力になりたいという思いからです。

 2018年2月施行の「教育機会確保法」により、各都道府県に少なくとも1校の夜間中学校を開設する国の方針となりましたが、沖縄県に関しては最も支援が必要にもかかわらず、現時点で公立の夜間中学校は開設されておりません。

 珊瑚舎スコーレの星野さんらは、この事態を受け、公立の夜間中学校設立を待っている場合ではないということで、自主夜間中学校を私立中学校へしていくことにしたのです。そこで、せっかく皆様から頂戴したご支援に関しては、自分が最も支援したいと考えている東表中学校の設立にお役立ていただければと思い、決断させていただきました。


さいごに


 このような理由と思いにより、皆様からの”投げ銭”を東表中学校の開設資金の一部として寄附させていただきたいと思っています。ご理解いただければ幸甚です。
 今後しばらくの間、noteの拙記事に対する”投げ銭”は、この東表中学校の寄附に当てさせていただきたいと考えています。拙記事は無料で公開しているものですが、もし拙記事が何かのお役に立ち、お気持ちがございましたら、ご支援いただけますと幸いです。

 なお、寄附の方法は、
➀自動払込寄附(毎月の自動引き落とし)
➁一般寄附(その都度やる方法)
があります。詳しくは、以下のリンクをご参照くださいませ。

 まずは、ご報告と心よりの感謝を申し上げます。


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