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ニュートラルな言葉

大体の言葉には、言う人の感情が含まれている。どんなに冷静に、論理的だったとしても言う人から聞く人へ矢印が向いていて、相手をどうしたい、こうなって欲しいという部分が含まれている。

僕はできるだけその言葉の情報だけを抜き取るように気をつけている。
周りに影響を受けやすいから、相手の感情・気分に振り回されることが多いからだ。

イライラしてる人のそばにいるだけで、落ち着かなくなる。もしくは、明るく、ハツラツと前向きなことを話していても、それが自分に向けられたら、正直胃が痛い。

ネガティブな言葉はわかりやすく不快、不安な気持ちにさせてくれるからいい。キャッチしたら聞かなかったことにして、その場を離れるだけだ。

問題はポジティブだ。このポジティブ語はややこしい。一般的に、前向きなことは良いこととされていて、否定しづらいのだ。

気の小さい自分からすると、ただ否定するだけでしんどいのに、ポジティブ語を否定するのはラスボスと戦うくらいしんどい。
身体の中に入ってきたポジティブが、自分のネガティブな部分を攻撃してくると、途端に僕は弱ってしまう。

このポジティブ語への対抗策は戦わないことだ。そして、ポジティブの中にある前向きな感情を抜き取って、情報だけにして無力化してしまうことだ。

とりあえず、
「〇〇力」から「〇〇感」「〇〇風」にしてしまう。

「コミュニケーション力」→「コミュニケーション感」
「人間力」→「人間風」
「覚悟」→「事前決定」
「圧倒的行動力」→「普段からやる」

さらに、「コミュニケーション」を噛み砕くと、コミュニケーションは複数人でやり取りすることだから、
「コミュニケーション力」→「複数人でいい感じにやってる感」となる。
こうすると馬鹿馬鹿しい感じがしていい。ポジティブ語の無力化成功だ。

他人の感情に振り回されることは少なくなる。
あとは、自分の機嫌を取りながら、時々ポジティブとネガティブを行き来してたら、今までよりも楽に過ごせるようになった。

ノイズキャンセリングみたいに、うまく他人の感情を打ち消して、自分の心の声に耳を傾けたい。

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きょうへい
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