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知名度が上がった後どうしたいんだろう
インフルエンサー、youtuber、ブロガー、SNSのフォロワー獲得、自身の影響力を広げる方法はあちこちに出回っている。
フォロワー数絶対主義的な考えはいったいどうなんだろうと思う。そういったメディアを利用せずに自身の活動を続けて、結果を出している人は存在する。
僕の大好きなコントパフォーマーの小林賢太郎さんもその一人で、
その著書
『僕がコントや演劇のためにかんがえていること』を読み返した。
小林さんはラーメンズというコンビの一人だ。
テレビ・ネットで話題になり、その後は劇場を中心に活動を続けていて、メディアに出ることは少ない。
メディアに依存せずにクリエーター・パフォーマーとして成功している芸人さんだ。
その中で「有名になる」ことのリスクが書かれている。
「ウケる」と「売れる」と「有名になる」を分けて考えるより
「ウケる」と「売れる」と「有名になる」はよく似ていますが、僕は分けて考えています。「ウケる」は作品が評価されるということ。「売れる」はチケットが売れるということ。「有名になる」は、前者ふたつが成立するとおのずと最後についてきてしまう要素。この順番が変わってしまうと、バランスの良くない知名度になってしまいます。つまり、実力はないが、顔と名前は有名、という状態。
小林さんは表面上の知名度が上がることで、余計なことが起こると言っている。プライベートな時間を邪魔されたり、想像だけであれこれ噂されることが多くなる。
また、次のようなありえないことに遭遇するそうだ。
以前「ファンです、サインください」と言われ、僕が「ありがとうございます。どの作品を観てくれたんですか?」なんて聞いたら、「いえ、作品とかあんまり観たことないんですけど」とのことでした。作品を発表する以外の仕事はしていない僕ですら、こんなありえないことが起こってしまうのです。これが、メディアへの露出が多いやり方で表現活動をしている人は、...
表現者としては、「ウケる」ことが喜びだし、「売れる」ことで稼いで活動を続けることができる。「有名になる」ことは余計でしかない。
「影響力」を「有名になる」ことだけと思っていると、有名が足を引っ張ることになる。空っぽの集まりになってしまう。
自分の影響力は届けたい人達にきちんと届ける。それはフォロワー数を増やすことじゃなくて、作ったもので喜んでもらうこと、また見たいと思えるものを作り続けることだけだ。
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