高畠華宵　洗練された耽美

妖しくも魅惑的な耽美の表情。
大正から昭和にかけて活躍した画家、高畠華宵（たかばたけかしょう）。

色気のある美少年や美少女の挿絵、洗練された妖艶さのある美人画は、当時絶大な人気を誇りました。

また、イラストレーターやデザイナーとしてもさまざまな商品の意匠を手がけ、多くの流行を生み出します。

女学生たちの憧れの存在となり、次々と理想の美を描いた華宵は、「華宵御殿」と呼ばれる豪邸を建てるほどの成功を収めました。


大正から昭和初期という時代もあり、彼の描く和装・洋装の混ざり合ったファッションは、今見ても新鮮な美しさを感じます。

自由なデザインの着物にモダンな髪型やアクセサリー。
そのセンスなどは現代の私たちからしても大変勉強になります。


華宵が生み出した妖艶で凛とした表情の作風は、現代の耽美的な画家たちにも大きな影響を与えています。
彼の美学は時代を超えて流れています。