【活動報告20 Ron & f ペアリングディナー】
2022年12月7日(水)
福岡県北九州市小倉北区にある
Bistro Chinese RON(ビストロチャイニーズ ロン、中華料理)様にて、
第14回 ペアリングディナーイベントを開催致しました。
毎月、定期的に開催させて頂いているイベントです。
【第14回目のお料理とお飲み物のご紹介】
最初のお料理は、「薬膳蒸しスープ」をご用意しました。
冬を迎えて、一段と寒さが増してきた季節にピッタリのココロとカラダを温める温かいスープです。
入江シェフが考える「ココロとカラダを元気にするお料理」をよく表現した一皿ではないかと思います。
蒸しスープの具材は、鴨肉や干し貝柱に加えて、准山や玉竹など薬膳スープに欠かせない材料がたっぷりと使われています。
ご用意したお飲み物は、「秀鳳 豊穣感謝祭 純米大吟醸」をご用意しました。
山形県の日本酒で、熟した林檎や白桃のようなフルーティーな香りと優しい甘味が印象的なお酒をご用意しました。
「豊穣感謝祭」とは、五穀豊穣と日本酒の豊穣を祝うためのお酒で、もとはお神酒をもっと広めたいという想いがルーツの日本酒です。
純米大吟醸ヌーヴォー(新酒)と呼ばれ、今年収穫されたばかりのお米を使いつくられるフレッシュさとジューシーさを持つお酒です。
薬膳蒸しスープに合わせるだけでなく、今年一年ペアリングディナー0に参加して頂いたお客様との出会いに感謝し、乾杯のお酒としてセレクトしました。
次のお料理は、上海蟹のオスとメスの食べ比べをご用意しました。
この時期ならではの食材に、皆様にとても喜んで頂けました。
合わせたお飲み物は、ロゼのシャンパーニュと日本酒です。
ロゼのシャンパーニュは、「ランカンデサン - ムーゾン・ルルー」で、2016年に収穫されたピノ・ノワール100%の色合いが鮮やかで、爽やかな酸味と果実味が豊かな味わいです。カニ酢をつけて食べるイメージでシャンパーニュをご用意し、実際に合わせる際には、少しかぼすを絞って召し上がって頂きました。
そして、やはり上海蟹には日本酒を飲みたい方もいらっしゃると思い、
福岡県久留米市の日本酒「山の壽 純米吟醸 雄町 なま」もご用意しました。こちらは、イメージ通りの相性で、2酒のお酒の飲み比べで、あっという間に上海蟹がなくなっていきました。
3皿目には、「アヒルの舌と鴨肉」をご用意しました。
お料理をお出しし、アヒルの舌と説明すると、
「アヒルの舌!?」
という、やや驚きの表情を浮かべる方も多かったのですが、
実際に食べてみると、皆様イメージより食べやすかったようで、パリパリと食べすすめていらっしゃり、ホッと一安心しました。
お飲み物は、スペインのお酒であるシェリー酒をご用意しました。
シェリー酒のタイプは、アモンティリャードの12年で、ゴンザレス・ビアスという造り手のシェリー酒です。ゴンザレス・ビアスは、ティオぺぺ(シェリー酒)で有名です。
やや酸味がありながら、深みのある味わいで余韻のしっかりと感じれます。紹興酒を選ぶイメージで、ペアリングディナーで大活躍しているお酒です。
爽やかな酸味と梅のソースの相性がよく、お肉の味わいにも寄り添うシェリー酒です。
次のお料理は、ペアリングディナーで定番となっている春巻きです。
今回は、白酒に漬け込んだ白子を包み、じっくと揚げました。スパイシーなパウダー(ニンニク、エシャロットなど)とともに召し上がって頂きました。
お飲み物は、熱々で、スパイシーな味わいの春巻きにはビールが飲みたいと考え、日本の山梨県のクラフトビール「宇宙 QUEST」を合わせました。
この宇宙ビールは、グレープフルーツのような柑橘、ややパイナップルのようなトロピカルフルーツなどを思わせる爽やかな香りが印象的なビールです。心地良い苦味もありますが、イメージするビールというより、ビールをベースにしたカクテルのような味わいです。
雑味や過度の苦味や甘味がなく、クリアーでバランスが良い味わいで、ついつい飲みすすめてしまうオススメのビールです。
パイナップルのような香りのある白酒に漬け込んだ白子は、
春巻きにしても、そのフルーツ香が残り、フルーティーで優しい苦味がある宇宙ビールの相性はオススメです。
次のお料理は、「鮑と海老芋 肝ソース」です。
鮑はもちろんですが、海老芋と肝のほろ苦味とコクのあるソースの相性が良く、イメージ通りのお酒のすすむ一品となりました。
こちらには、「山の壽 純米吟醸 雄町 なま」を合わせて頂きました。
上海蟹とも合わせて頂きましたが、合わせる本命のお料理は鮑の一皿と考えご用意しました。
主に鮑の肝をイメージして、まろやかな甘味とコクのある山の壽を合わせましたが、ホクホクとした海老芋との相性も良く、こちらのペアリングもイメージ通りにお楽しみ頂けたのではないかと思います。
メインのお肉料理は、「宮崎牛とフォワグラ」を豆豉(トウチ)を使ったやや甘味とコクのあるソースで召し上がって頂きました。豆豉(トウチ)は、中国調味料の一つで、黒豆に塩や麹などを加えて発酵させてつくる調味料で、強い旨味と塩味を持つ調味料です。
フランス料理の牛肉とフォワグラをつかうお料理 ロッシーニを思わせる今年最後にふさわしいお肉料理となりました。
お飲み物は、フランス アルザス地方の赤ワインをご用意しました。
「2015 ピノ・ノワール F - ヴァンサン・フライト」で、熟成が進み旨味のましたやわらかい赤ワインです。酸味とタンニンは強くなく、果実味を中心とした旨味が中心となっています。
宮崎牛とフォワグラですが、フルボディの赤ワインをご用意したくもなりましたが、様々な味わい、アルコール度数のお酒を飲んで頂くため、お肉料理に寄り添い、無理なく飲んで頂きたく、ミディアムボディで酸味もありながら、熟成した果実味が中心のやわらかい赤ワインをご用意しました。
コースの締めのお料理、今回は汁そばです。紅心大根をたっぷりと使うことで、鮮やかな色合いの麺料理となりました。胃腸の働きを助ける大根をメインのお料理でしたので、お酒は合わせずに召し上がって頂きました。
皆様、優しい癒される味わいで、キレイに召し上がって頂けました。
今回のデザートは、2種類でした。
1つは、黒胡麻の餡を包んだ白玉団子で生姜茶と合わせたお料理、2つ目はふわふわエッグタルトです。
特に、熟成し黒蜜のような味わいのあるポートワイン(甘口ワイン)とエッグタルトの相性が良く、エッグタルト自体はお持ち帰りしたいという方もいらっしゃるほどでした。
ご参加頂いた皆様、ロン様、ありがとうございました。
今回は、1年を締めくくるペアリングディナーとなり、このイベントを通してお会いできた皆様にとても感謝しております。
来年に向けて、
今まで以上にBistro Chinese RON様でしか味わえない特別な時間になるように
引き続き頑張ってまいります。
よろしくお願い致します。
次回の日程のご案内です。
「第15回 Ron & f ペアリングディナー」
日時:2023年1月18日(水)
19時スタート
会費:¥22,000(お料理代、お飲み物代、税込)
会場:ビストロチャイニーズ ロン
ご予約は先着順とさせて頂いております。ご了承くださいませ。
ご予約が4名様となった時点で開催致します。
お一人様でのご予約も大歓迎です。
また、ご予約や内容についてのお問い合わせは、Bistro Chinese RON様、
または塚里にご連絡下さい。
皆様のご参加を是非お待ちしております。
f 代表
塚里恭平
ワインを日常に🍷