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2021年 年頭の所感

ごあいさつ

 皆さん初めまして!このページをご覧くださってありがとうございます。今年の新しい取り組みとして、noteを書いてみたいと思います。昨年、会社のメンバーで一斉にTwitterを始めてみましたが、短文でテンポよく発信するよりはこちらの方が性分に合っている気がするので、定期的に考えたことをまとめる場として活用してみたいと思います。

 自分が後から見直して、あのときこういうことを考えていたのかと振り返る材料にするのが主になりそうなので、他の方にとって有益な情報となるかどうか、いささか不安ではありますが。。。とりあえず今は、紀貫之よろしく「皆もすなるnoteというものを、自分もしてみむとてするなり」てな気分です。

2020年を振り返ると

 2020年は、誰しも共通の話題として新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う社会の地殻変動がありました。ありとあらゆることが否応なしに変化を迫られた年でした。かような2020年にあって、僕自身は人生で初めて(正社員として働いた)会社を辞めて、転職しました。

 気づけば5年半にもわたって勤めた星野リゾートでは、入社時に期待していたことの1つでもあった、比較的早いテンポでいろいろなポジションの職種を経験するということも叶えていただき、また星野佳路代表を初め社内の中枢にいる方々に近いところで仕事ができて、非常に多くの学びを得ました。代表が時々、自分の講演は1回●●●円だ(●の数と実際の桁数は関係ありませんヨ)と笑っているのを聞くにつけ、20代の間にメディアに出まくっている著名な経営者の考え方に直に触れて仕事ができるというのは、給与には現れずともすごく大きい糧になるな、ということを痛感していました。

そんなかわいがってもらった会社を、5年という、短くもないような、しかし昔ながらの感覚でいけば随分短いような、何とも言えない期間で去ることに決めるにあたっては、悩みも相当ありました。しかし、いろいろあった中の一番の決め手は、ギリギリ20代のうちに改めて、big dream、ひいてはbig moneyのために、思いっきり馬力のかかる仕事に身を投じよう、という、片田舎から出てきた一兵卒の(割と単純で月並みな)パッションだったように思います。"money, money changes everything.  いつかこの手につかむぜbig money" なんて浜田省吾さんの声が聞こえてくるようです。

ミコリーに加わって

 かくして、2020年9月に、社会基盤学科の同期である横田君が代表を務める株式会社ミコリーにjoinしました。改めて、入社に至った動機を整理してみると

①桃太郎(=横田君)と猿(=自分):彼への関心や仲間に加わりたい気持ち
②人の余暇時間に関わる産業の普遍性、成長性
③経済的な成功に向けたある種の野望
といったところに大別されるかなと思っています。

 自分の考えを整理したとき、何だかんだ一番大きかったのは①だなと感じています。大学2年の秋に出会って以来、かれこれ8年くらいの付き合いになりますが、自分の人生を変える新しいものの考え方を教えてくれた人です。彼は自分にないものを沢山持ち、一方で自分も彼にないものをいくつか持っているように思うので、桃太郎についた猿(はたまたきじ?犬?)のようにお供したいと思わせる存在です。

 前職で身をもって感じたのは、何をするかと同じくらい誰とするかが大事で、いいリーダー・仲間と仕事ができていれば、それに伴って中身もだいだいいいことになってくる、という感覚です。かねてから、横田君からは独立して以降の事業や会社の様子については事あるごとに話を聞いていましたし、仕事漬けの彼を見かねて星のや軽井沢に(半ば拉致するように)連れていったこともありました。事業の進展に伴って、組織作りやマネジメントに対する課題を持ち、もともとの彼の人格からは想像されないウェットな部分の話を聞くようになりました。また、海外市場へのアプローチについても挑戦したいいう話を聞きました。それらの変化に応じて、自分の特性や、これまで自分が培ってものが役に立つのでは、と思えたことが、一番大きな契機となりました。

 ②については、とはいえ新天地をどういう業種に求めるか、と考えていたときに、自分が大事にしたかったポイントです。ホテルの現場にいたときに肌で感じたのは、人のポジティブな心境が集まる場所で働ける、根本的な幸せです。ホテルや旅館は、たまの旅行やデート、お祝い、記念日など、なんらかの“ハレの日“に使われることが多い場所。そこで支払われる対価は、誰かが誰かのために使ってあげたいと思って使うお金。必要に迫られて、できることなら使いたくないと思って使うお金(ATM手数料とかはそれの最たるもの)とは性格を異にします。そういう類のものは、まだまだ21世紀においても、増えこそすれ減ることはないと信じていますし、そういったサービスは比較的人間がテクノロジーに取って代わられにくいものだとも考えています。そういう点で、人の余暇にかかわるプロダクトに携われればよいという思いがありました。

 ③については先に書いたので割愛しますが、特に守るものがあるでもなく、自分の身一つの都合でこういう決断ができるのもそう長くない(ことを願います(笑))と考えたら、28歳でギリギリのタイミングかなと。ただこの点は、次章に譲る通り、既にだいぶスタートを遅れたことを痛感しました。2015年宝塚記念のゴールドシップくらいの出遅れです。

2021年やるべきこと

 さて、やっとタイトルの「年頭所感」の部分です。ミコリーに入って4ヶ月は矢のように過ぎ去っていきました。この4ヶ月間で最も実感したことであり、今年一番徹底したいのは、限られた時間を、目標に掲げた指標に寄与することに集中的に振り向けることです。
 やらなければいけないこと
 やれたらいいこと
 やらなくてもいいけどやりたくなっちゃうこと
 やるべきでないこと
いずれも気づいたら溢れてきてしまいますが、今やらなければいけないことにいかに時間を集中させられるか、これが公私にわたって最重要と位置付けます。限られた人的・時間的リソースの中で、目の前に山積する課題をクリアしていかないといけないスタートアップにおいて、この点をこれほど強く感じたことは今までありませんでした。

 これに次ぐ大切なポイントは、同列でいくつか。

インプットの増大 ー スタートアップ界隈(そもそも「界隈」というワードを聞くようになったのも転職後)の常識・成功事例についての知識、類似/競合サービスについての知識が不足している部分の強化。日々、情報収集先として触れるメディアの構成も従来と変える。受験時代にもそうであったように「量は質にかわる」。

デスクワークに終始しない ー 考える仕事も大切だが、新しいコンテンツの拡大が自らの至上命題である以上、それらが存在している場所に足を運ぶことを厭わず、積極的に新しいヒト・コトとのつながりを創出していく。(コロナ禍での対応には十分配慮)

カルチャー醸成への寄与 ー 徐々にチームが大きくなっていく過程において、皆が日々の業務に忙殺されているとなおざりになりがちなところだが、持続的に競争力のある組織をつくるためには、折に触れ振り返りとテコ入れが必要。割とそういうのが好き/得意と(相対的に)思われている今の境遇を活かしてせっかくなら。

 ひとつひとつのイシューについて、なぜそれを取り上げるのか、具体的にはどうするのか、など考えるべきことは書き尽くせませんが、それはまたどこかの機会で。noteを通じて、こういう面白いことやってる連中の集まりなんだな、という片鱗でも見せられるようにしていけたらいいなと思っております。

 早速大変長々しくなりましたが、2021年もたくさんの方にご指導いただくことになると思います。このウルトラマラソンをこつこつ走っていきますので、長い目で見守っていただきたく、よろしくお願いします!

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