ホテル界隈で話題になっているアレ

お久しぶりです

 なななんと、放置することはや1年!月日はあっという間に経ってしまうものです。久しぶりにnote動かしておこうと思いまして、お題は何にしようかな。。。と思ったのですが、いま多くのホテルマニアをザワザワさせている(?)アレに、元そっちの界隈の端くれとしても、タッチしておかないわけには行かないでしょう

 そう、「SPGアメリカン・エキスプレス・カード」改め「Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」になる、あれです!我が家にも、このありがた〜いレターが届きました!ちなみに、この小豆色の彼(彼女?)とはもうだいぶ長い付き合いになりますが、今までどこでReward Nightを使ってきたかなぁと記憶をたどりますと、
W大阪
The Barcelona EDITION
Hotel Imperial, a Luxury Collection Hotel, Wien
The St. Regis Hong Kong
The Westin Josun Seoul (この年は、使い所がなくて渋々だった気が...)
翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都 (レートの引き上げで今は使えなくなってしまいました)
と、我ながらなかなかのラインナップ!(たぶん思い出せていないのがあと1つか2つある)結構毎年交換レート気にしながら選んできたので、これだけでも元を取った自信があります!そんな旅のお供のこのカードが、今回一大転換期を迎えるわけです。

Marriott Bonvoy AMEXとは

 新しい各カードの詳細な仕様は公式ページをご覧いただくとして、主要な変更点とそれに伴って検討すべきイシューは、だいたい以下のように整理されるでしょう。
1.年会費 31,000円(税込34,100円)→45,000円(税込49,500円)
 →特典で元が取れるのか?
2.更新で1泊無料(〜50,000pt相当)→年間150万円以上利用を条件に更新で1泊無料(〜50,000pt相当)
 →そんなに使うのか?
3.(新設)年間400万円以上利用を条件にプラチナエリートステータス付与
 →そんなに使うのか?2

 さすがにこれだけ大きい改変になりますと、私とて諸手を挙げて即更新、とはいかなさそう。以下、私がこのカードを次回更新すべきかどうかを定量的に評価していきたいと思います。ここで先に、評価の前提となる情報を整理しておきます。結局、いろいろな方がいろいろな評価をしうる話だと思うのですが、前提条件によって大きく異なる結果が得られると思いますので、あくまでも私のケースとして捉えていただければと思います。

【前提条件】
今使っているカード:SPGアメリカン・エキスプレス・カード
利用状況:JCBブランドのANAスーパーフライヤーズカードがメインカードなので、このカードはあまり使うことはなく、年会費はAMEXが1枚持てるということが1割、あとの9割は無料宿泊特典ならびにMarriottゴールドのために払っている状態。SPG AMEXの2021年の年間決済額約60万円。
Marriottのホテルの利用頻度:ビジネス利用はない。レジャー利用は年間5泊以下。新型コロナ禍になって専ら国内のみ。
保有しているMarriott Bonvoy Points:約10万(2022年2月現在)

Pros & Consを整理する

 それではいよいよ本題。Marriott Bonvoy AMEXプレミアムカードに更新すべきかどうか?基本的な考え方は、これまでの使い方にならって
1.無料宿泊特典で年会費の元が取れるならOKという発想
2.そのための利用条件が(無理なく)クリアできるか。そこに機会費用が生じないか
となります。

 まず、無料宿泊特典ですが、これは楽勝とまではいかないまでも、元を取ることが可能そう。
 基本的に50,000ptsまで、手持ちのポイントを足して65,000ptsまでが交換対象となりますが、
 50,000→カテゴリー6のStandard、カテゴリー7のOff Peakに適用可能
 65,000→カテゴリー6のPeak、カテゴリー7のStandardに適用可能
という水準です。該当するケースとして、日本国内でも
JW Marriott奈良 2022.3.18〜 キングルーム大人2名1室
 Rewardは50,000pts、会員用ベストフレキシブルレートはJPY 55,009
The Rits Carlton日光 2022.4.13〜 キングルームガーデンビュー大人2名1室
 Rewardは60,000pts、会員用ベストフレキシブルレートはJPY 85,570
と、クリアできる条件を確認。前から目をつけていましたが、リッツ日光はいいですね! また、海外でも、
The New York EDITION Hotel キングルーム大人2人1名
 Rewardは60,000pts、会員用ベストフレキシブルレート USD 881
など、条件を満たすものがありました。ただ、調べてみるとアジアやヨーロッパでは50,000〜60,000ptでもレートが安いところが多く、意外に慎重に選ばないと難しいかもしれません。

 ということで、50,000ptまで使えるリワードが獲得できれば、値上がりするとはいえ更新してもギリギリ良いかなというところなのですが、問題はイシューの2番目、すなわちただ更新するだけでなく150万円という年間最低利用条件がついたことです。そして、このバーは私の現状の利用額より上なのであります。これはなかなか手強い問題。。。

 ANAカードから利用を移せばよいのですが、そうすると問題になるのは、ANAマイルの積算比率が若干下がること。原則はどちらも1%で差がないのですが、JCBスターメンバーズのロイヤルα適用中なので、
 100,000円→125OkiDokiポイント→1,250マイル
のレートなのですが、Marriott Bonvoy AMEXプレミアムとなると、
 100,000円→3,000MBポイント→1,000マイル
と、マイルを2割逃してしまいます。Marriott Bonvoy AMEXプレミアムで150万円使うと、3,750マイル毀損するので、3円換算で11,250円ほど失う計算に。これはなかなか手痛い。

まとめ

 ここまでを踏まえると、
  (リワードで交換できる宿泊の価値)>60,750円=49,500+11,250
なら、継続してもOKということになります。左辺は、手持ちの10,000ptを投入して(かつ、そこをコスト換算しないで)やれば6万円を越えられそうですが、純粋に50,000ptで価値を出そうと思うとほとんど無理ですね!

 イシューの3だった、400万円以上というバーは、メインカードじゃないと及ぶべくもないのですが、これが達成できる人は、PLTエリートのベネフィットを価値に換算していけば、損益分岐点をもっと下げられそうですね。しかしこのシミュレーションではそこを見込むことはできません。

 ここまでをまとめると、継続の可否については。。。「どちらともいえない」という玉虫色の結論になりそう(笑)より正確を期すなら、無料宿泊特典をアップグレードするための差額の10,000ptを、
 手持ちのポイントから使ってノーコストと考える→継続OK
 ちゃんとコストに見込む→継続NG
と考えるべき、というのが定量的な評価になりそうです。

 宿泊機会がちょくちょくあれば、ゴールドエリートで得られるUGなどのベネフィットが増えるので、もう少し継続OK寄りになるかなというところですが、しかし今の状況はもうしばらく続きそうなのでこの部分は希薄になってしまいます。なんだか惜しい気がしつつも、ここは冷静に一度解約すべきなのかな...という現実を目の前にして、もう少し気持ちの整理が必要です(笑)

 これ、案内書きをみて思ったんですが、家族カードが発行できたら利用額がそれらの合計になるので400万円も楽そうだし、いいんですよね〜〜精進します! さて、もう少しいろんな方の、切り替える/切り替えない論争を楽しませてもらうとしましょうか

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