【日記】6月7日〜6月13日
6月7日
最近当たり前になっている新商品の検品もほとんどなく、静かな月曜日。
あんなに細かく検品しているのに不良品が見つかったらしく返品の山が築かれた。
6月8日
気温30度のなか本社ビル屋上の排水溝掃除をし、あとは来月末のガレージセールで使う感染予防用アクリル板のシール痕をひたすら剥がす作業に終始。
帰り道、タワーレコードに寄る。インスタント・シトロンのアナログリイシューのうち必ず買うと決めていた「チアフル・モンスター」を購入。10インチでリリースされたオリジナル盤は未だに見つけられぬまま。でもようやくアナログ盤で聴けるのが嬉しい。と、同時にどうしようもなく寂しい気持ちになってしまう。この嬉しい気持ちを一番伝えたい人がもうこの世にいないから。こんなこと思ってたら空の上から怒られてしまうかも。
6月9日
少々思うところがあって、営業部の部長さんにこれからのことについて相談する。色々話し合うなかで痛感したのは"いつの間にかみんな歳を取っている"ということだった。直属の上司のうち一人は還暦を超え、もう一人の上司もあと数年で還暦を迎える。思えば自分より10歳ほど歳上の先輩は最近細かい作業をする時に眼鏡を外すことが増えた。勿論、自分も同じように歳を取っているわけで。
あと、これから様々なことが変わっていくので以前のようにライヴハウス通いをすることも無くなるだろう。少し寂しくなるけれど。
夜、イナダミホさんとメールで少しやり取り。
6月10日
セール品の値札に「表示価格から30%OFF」と明記されたシール貼りをしていると本社から呼び出しがかかる。社長からの指令によりフィルムケース程の大きさの小瓶を収めるための箱に入れる"仕切り板"を大量に作ることに。切れないカッターを使ってひたすら段ボールを指定の形に切る。途中から親指の感覚が無くなる。ようやく終わってそこからシール貼りの続き。思いがけず長期戦。やるせない疲労感だけが残った。
6月11日
前日にシール貼りをした大量の商品を全店舗に振り分けてからの通常業務。という訳で多忙な日。忙しいので検品をただひたすら待つ時間が無くなったので良かった。帰りにスマホの歩数計を見たら久しぶりに昼食に摂取したカロリーを完全消費していた。
夜、発売されたばかりのノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズのベストアルバムを聴く。CDでなくアナログ盤を買えばよかったと後悔。
6月12日
昼食は久しぶりのラーメン。そのあと半袖シャツを買うべく服屋をはしご。素早く見て素早く去る。ショップによっては早くもプレ・セールが始まっていていくつもの服が並んでいるものの、これといって欲しいものはなかった。結局、一番近所にある古着屋でデニム生地のシャツを買った。
群ようこ「おたがいさま」を読む。今年1月に発売された"れんげ荘"シリーズ最新刊。絶縁状態だった主人公の母がある日突然亡くなるという展開。最初の頃には10代始めだった姪っ子が最新刊では社会人となり一人暮らしをしている設定になっている。読みながら再び"歳を重ねること"についてぼんやり考えてしまう。そして最愛の猫"ぶっちゃん"との再会の場面に思わずニヤリとなる。続きが楽しみ。
最初の頃に東日本大震災の描写があったので、これからの物語の中でコロナについて描かれたりするのだろうか。
夜、ドラマ「浦安鉄筋家族」ブルーレイを見る。今夏のテレ東金曜深夜ドラマは「孤独のグルメ」なので今から楽しみだけど、そのまま秋から「浦安鉄筋家族 2ndシーズン」って流れにならないかなって勝手に思う。
6月13日
初期のマイルス・デイヴィスをあれこれ聴く。特に「ディグ」という作品がとても好きでターンテーブルに載せる回数の多いマイルス作品の一つ。
群ようこ「ぬるい生活」を読む。先日「れんげ荘」シリーズの文庫本と一緒に買っていた。群さんのエッセイを読むのは初めて。
今の自分より少し上の年齢の頃に書かれた本で、色々考えさせられる内容だった。性別は違えど"老い""加齢による体や心の変化"という問題は誰にもあるので、それにどう対応していけば良いのか。答えは人によって違うし、正解がある訳でもない。となると今はそのための準備をしなければいけない時期なのだろう。
とりあえず歳を重ねても先のことをあまり考えすぎない様にしつつ、毎日機嫌良く暮らせて時間があるときに好きなレコードを聴きながら本をあれこれ読む、それだけ出来れば良いかな。
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