自転車に乗って
先日、目の前で自転車同士の衝突事故を見かけた。
幸いどちらにも怪我はなく、特に揉め事になることもなく終わったので、偶然出くわした自分まで何故だかホッとひと安心した。
その後、帰り道を急ぎながらふと自転車にまつわる思い出をあれこれ思い出した。
小学校の頃、仲良しの友人3〜4人で徒党を組んで出来る限り遠くを目指す、そんななんともおバカなことを毎週末のようにやっていた。
米軍基地など色んなところに行ったし、途中でド派手にすっ転んだり見知らぬ人と正面衝突事故を起こして怪我をしたり、大喧嘩をして途中で終わったり。
実に色々なことがあったけれど、そんな週末も卒業が近づくといつのまにか終わってしまった。
けれど、自転車に乗ることは大好きだったので、それからもずっと乗り続けた。
高校生の頃には東京都多摩地区から自転車でレインボーブリッジを目指して徹夜で走ったり、吉祥寺近くに住んでいた頃には街道を疾走して新宿へ行ったり。
子供の頃から自転車に乗って走りまわった総走行距離を測れるのならば、おそらく本州を丸ごと一周出来るだろう、大袈裟ではなく絶対にそれくらいは走ってきたと思っている。
そんな自転車も、今から2年ほど前にとある事情で友人に譲って以来全く乗っていない。
たまには乗りたいなあと思いつつ、気付けば年月だけが過ぎてしまった。
"今さら乗れるのかな…？乗ってみようかな"
そう思いながら自転車売り場を覗くようになった矢先に起きた冒頭の事故。ガツーン！という衝突音は自転車に乗ろうかな？って思っていた自分には恐怖の音に聞こえた。
果たして再び自転車ライフを満喫する日々はやってくるのだろうか。
今のところ可能性は低い…はず。