もうひとつのdis-covered Vol.3
おかげさまで「dis-covered Vol.3」無事に終了致しました。
当日、会場にいらっしゃった全ての方々と気にかけてくださった方々に感謝の気持ちしかありません。
皆さまありがとうございました。
前回の「dis-covered Vol.2」でほんの少しだけお見せする事が出来た「音楽のジャンルとはレコードを探すときの指針でしかない」という自論をよりハッキリと提示出来たように思っています。
こんな風に書くと明確なコンセプトのもとに開催したように思われてしまいそうですが、結局のところテレビのヴァラエティ番組のようなイベントになれたら、そんな風に思っていました。
ライヴ本編についてはブログ
https://lineblog.me/heyhey329/archives/680770.html
に書きましたので、それとは別に”もう一つのdis-covered Vol.3”とも言うべき「来場特典」の製作過程について書きたいと思います。
夏のある日、まず西山小雨さんにステッカーの製作を依頼しました。
小雨さんも出演する11月開催のdis-coveredサテライトイベントで使用出来るドリンクチケットを作りたい、最初はそんなアイデアでした。
10月と11月両方に来られるお客様はきっと西山小雨さんのファンの方が一番多いだろうと思い、ならばその方々が貰って嬉しいものを。そんな事を考えたからです。
ドリンクチケットなので、当初は紙かラミネート加工したものにするつもりでした。
けれど、ステッカーにすれば11月のイベントが終わってからも物販で配れる。そのことにふと気づいて、急遽ステッカー型ドリンクチケットを製作する事に決めました。
深夜まで小雨さんとデザインについてやり取りをしたり、笹口騒音氏の協力も得て出来上がったステッカーは、いちファンとしても欲しくなるような素敵なものでした。
印刷するにあたり、どうしても上下左右が切れてしまうために当初のサイズよりひと回り大きくしました。結果的にご本人から「この方が良いね」との言葉をいただきました。
↑元々のイラスト。完成品をお持ちの方は比べてみましょう。
次に作品の製作を依頼したのはカタカナのベースヴォーカル、ヒガシノメーコさん。
メーコさんが毎週noteに掲載しているコミックエッセイを読むのがぼくにとって平日一番の楽しみなので、そのワクワク感が色んな方々にも届いてほしい、そんな思いから製作を依頼しました。
個人的な感情ですが、出来上がってきた大好きなメーコさんのコミックを誰よりも先に読む。そんな喜びはやはり計り知れないものがありました。
当初はnoteでの質感を出すべく、毎週掲載する際と同じ加工を施したファイルを送っていただきました。
それで試作品を製作したのですが、どうしてもアナログをデジタル処理したファイルを引き伸ばしたために線や文字がギザギザしている。
ご本人にも確認してもらったところ、やはり納得の出来る仕上がりではないという結論に至りました。
そこで、ファイルではなく元々の原稿をお借りして製作することにしました。
まずはお借りした原稿を1枚1枚B6サイズからB5サイズに引き伸ばして、それをマスターペーパーとして製作し直すやり方を試してみました。
いわゆる拡大印刷となるので、上下左右のトリミングが発生する可能性があり、この方法でトリミングを何とか最小限に防ごうと思ったからです。
結果、画質はファイルで製作したものとは別物のクッキリとした素晴らしい出来でメーコさんにも確認していただいたところGOサインが出ました。
これでも充分お客様に配布出来るクオリティではありましたが、微妙に端が切れていたり、ほんの少しだけ残るデジタルっぽさが気になる。
”より良いものを作りたい!”
そんな思いで”あるやり方”を試してみようと思いました。
それは元々の原稿をそのまま2枚並べてB5サイズで印刷する、というやり方でした。
「最初からそれでやれよ」と言われたらその通りなのですが、B6サイズの原稿を2枚を並べて拡大印刷でB4サイズにするやり方では画質が粗くなったり、上下左右が切れてしまう可能性が大いにありました。
そしてそのやり方を用いて出来上がったものは、まさに「究極のかたち」でした。
それまでの物とは比較にならないくらいに美しい画質。まるでメーコさんが最初からこのサイズで描いてくれた、そんな風に錯覚するくらいの画質となりました。
今でも実物を手に取る度に「良いものが出来た」そんな風に思います。ぜひとも何度も読み返してほしいですし、手にした方々にはどうかメーコさんのnoteを読んでほしいと思います。
そしてもう一つの特典。
それはフライヤーを描いてくれたイラストレーター東京みたらしさんのポストカードです。
ポストカードに関してはみたらしさんから「ポストカードをお配りしたい」という話がありました。
フライヤー、ポストカードについてはみたらしさんのブログでその製作過程を読むことが出来ますので、ぜひそちらを読んでほしいと思います。
http://mitarashi.umimachi.raindrop.jp/?eid=5
みたらしさんのイラストと出会ったのはdis-covered Vol.2開催直後のこと。
ある日twitterでみたらしさんのイラストが目に入って来た瞬間に「次はこの方にキーヴィジュアルをお願いしよう!」そう思いました。
実際にお会いして打ち合わせをしたのは一度だけ。
それなのにあそこまでdis-coveredというイベントを理解してくださり、dis-coveredにふさわしい素敵な世界観を2枚のフライヤー、アイコンとヘッダーにて表現したみたらしさん。
改めてその感性とイラストの美しさに出会えたことを嬉しく思います(イラスト集に自分の名前が載っていたことに気づいて感激しました)。
そしてみたらしさんの作品にdis-coveredを通して多くの方が出会えたのならば、それ以上に嬉しいことはありません。
改めて。
西山小雨さん、ヒガシノメーコさん、東京みたらしさん。本当にありがとうございました。
dis-covered Vol.3は音楽だけでなく、御三方の作品とともにありました。
最高の作品を製作していただいたこと。
それはずっと忘れることのない、大切な大切な思い出でもあり、ぼくの人生において最も誇りに思う素晴らしい出来事なのです。