【日記】3月8日〜3月14日
3月8日
大量の靴が入荷。その全てに値札をつける作業となる…はずが値札に不備が見つかり中止になる。
春フェア最後の週末、売り上げは店舗によってバラバラ。バックオーダーも先週ほどにはならず。
夜、JUDY AND MARY「WARP」を聴く。
3月9日
朝、天気雨に降られる。雨宿りしながら空を見上げると雲がサーッと動いていく。青空に雨粒がキラキラと輝いていつも見ている街並みがとても美しく見えた。
ニットをハンガーにかける日。いよいよハンガーが足りなくなる。
3月10日
月曜日に中止になった靴の値札付けに翻弄される。数が多いので全体的にピリピリしたムードになって精神的にやられる。さらに予想以上に時間がかかる。ヘロヘロになり帰宅。
以前はこうした精神的な負荷はライヴハウスで音楽を聴いたり、仲の良い人達とたわいのない話をすることで軽減することが出来て、それで心のバランスをうまく取っていたのだ。そのことを痛感して酷く落ち込んでしまう。
3月11日
震災から10年。ラジオを聴きながら様々なことを思い出す。あの日のこと、この10年間に起きた出来事のこと。
帰り道、深刻な面持ちで見つめ合うカップルを見かける。お互いが「さよなら」と言い出すのを待っている、そんな様子だった。今日、この二人にとって一番大事なことはひとつの恋愛を終わらせることなのだろうか。
今週のカタカナ配信は3月8日に誕生日を迎えたヒガシノメーコさんのお祝い企画。と言いつつ、メンバーさんそれぞれが出題するクイズに正解しないとメーコさんはプレゼントを開けることが出来ない仕様。セイヤさん出題の鬼滅の刃に関する問題を難なく当て、ひとつめのプレゼントを開封してみんながお祝いムードに包まれた矢先、猫にまつわる難問を立て続けに出してきたタイシンくんが一瞬悪魔に見えた。"猫の利き手はオスは左、メスは右"と初めて知って"へぇ！へぇ！へぇ！"ってなる。カタカナ写真問題、自分は一問だけ分かりました。
前日からずっと覆っていた鬱々な気持ちはカタカナ配信を見ながらずっと笑っていたらすっかり軽くなっていた。
3月12日
金曜日らしく慌ただしい日。そんな中、値札に不備があり100枚のスカートのうち1枚だけスキャナーが読み込まないというトラブルが発生。バラバラにかけられたスカートを1枚ずつシリアルナンバー順に並べる羽目になる。読み込まないのは値札の中に挟み込まれている小さな小さなICチップの破損が原因だとか。
夜、くまモンの誕生日パーティー生配信を見る。3月は誕生日がいっぱい。
3月13日
激しい雨が降る日。昼過ぎからは雷鳴も轟く。
ジェームス・M・バーダマン、里中哲彦「はじめてのアメリカ音楽史」という本を読む。
ビートルズDVDを再見したりジョン・コルトレーンについての本を読んだりしたことがきっかけとなって
"アメリカ側の目線から見た1964年のビートルズ旋風とは一体？"
"アメリカの音楽はビートルズやイギリスのバンドによってどう変わったのか？"
といった疑問がふと湧いた。
そこでまずアメリカの音楽史についてもう一度学んでみようと思い立ち、この本に辿り着いた。アメリカという国の成り立ちから近年のヒップホップまでの長い歴史を対談形式で追いかけていく一冊。読みやすくて一気に読み終えてしまった。読み終えてビートルズ旋風についての疑問については自分の中で一応解答が出た。
が、何よりもアメリカの音楽史は複雑な人種と教会の上にある、と改めて知る。
ジョン・コルトレーン「ライヴ・アット・バードランド」を聴く。"アラバマ"という1963年9月15日に起きた痛ましい事件に触発されて書かれたスタジオ録音の楽曲に心を揺さぶられる。コルトレーンのサックスは犠牲者の魂に向かって静かに語りかけているようで、その音色はとても重く、深い悲しみに満ちている。
3月14日
午前中、古本屋へ行くために散歩に出る。前日の嵐が嘘のように晴れ渡る空と強めの風に混じる花々の香りに季節の移り変わりを感じる。
帰り際に買い物して歩いていると今から7年前の今頃に起きた出来事を唐突に思い出して気持ちが沈んでしまった。
古本屋で購入したばかりの「ラズウェル細木のマンガはじめてのジャズ教室」を読んでジャズについて学ぶ。
少し前にキース・ジャレット「ザ・ケルン・コンサート」を初めて聴き、心の底から感動して以来何回も聴き返している。
マイルスバンドでのキース・ジャレットの演奏があまり好みではないために有名作である本作にもなかなか手が出なかった。所謂"聴かず嫌い"の典型。しかし、ふとCDを買って聴いたらこれがとても素晴らしかった。体調不良・調律が甘くペダルが壊れたボロボロのピアノ、という悪条件のなかで生み出された即興演奏はひたすら美しく聴くたびに様々な景色を見せてくれる。教訓・聴かず嫌いはするな。
夜、布袋寅泰「SPACE COWBOY SHOWを聴く。遥か昔に聴いたことを思い出して今朝ラズウェルさんの本と一緒に買った。久しぶりに聴きながら超高速で演奏される"POISON"は今聴くと忙しないなあと思いつつもノリノリで聴く。
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