見出し画像

MV「裏サテライト」きっかけ - e.p.「サテライト」セルフライナーノーツ (6)

e.p.「サテライト」をリリースしてセルフライナーノーツをひととおり書いてきましたが、最後の4曲目の分を書いたとき、いちおう最後は「(つづく)」で締めていたんですよね。じつは漠然と、MV作ることはこの時点で目論んでいたという。。。

MVを作ろうと思ったきっかけ

昔から、思ったこと、感じたことを端から忘れていってしまう人間なので正直ちゃんと書ける気がしないといえばしないのですが、思い出しつつ資料を探しつつ多少でっちあげつつまとめておこうと思います。
記録として残しておきたいし、うっかりひとりくらい、これからMVを作ろうと思っているひとのきっかけにでもなればな、と。

大元でいえば、MVを作りたいという漠然とした意志は最初にCDを作った頃からあったと思います。単純に自分の曲にMVがあったらうれしいというのもあるし、曲だけがあっても目に見えるものがないのは拡散する上で絶対不利というのも感じていたし。そして作るならアニメーション、というのも思っていたような。(それは自分の曲に合いそうだから。なのでいままでのジャケットもだいたいイラストだったり)

CYONさんへのご相談

CYONさんは絵のお仕事はいろいろされていたのでジャケットをお願いするのはしやすかったのですが(「できません」と言われることはないだろうなと)、一方MVに関しては静止画の提供が主でがっつりしたアニメーションMVはされていなかったので、いま見返しても最初のご相談はかなりおそるおそるでした。なによりご本人がやりたいのかどうか、私のような初めてMVつくる人間に自分の絵をゆだねてくれるのかという。
幸い「興味あります」のお返事をいただけて、そこから具体的なお話しを進めることができました。
(CDをリリースした少しあと、2020年の年末くらいのことでした)

MV制作にあたり、CYONさんとは基本的にツイッターDMでやりとりしていましたが、今回この文章を書くにあたり見返していたら「これはものすごく貴重な記録だったのでは」といまさら思いはじめました。好きな作家さんがどんな風に絵を描き進めていくかとか、どんな絵や作風を描きたいと思っているか、MVの各シーンに対するアイディアとか、制作を通じてこんなにいろんなことを聞けるのはかなり貴重でした。これはある意味著名なコレクターでも経験できないことなのでは。

文化庁助成金

「サテライトのMV作るならCYONさんに」という漠然とした空想みたいなものは元からありましたが、現実的に「できるのでは?」というきっかけでいうと、ひとつにはちょうどそのころコロナ下でアーティストの創作活動を支える助成金を文化庁が応募していて、アマチュアミュージシャンでも申請できる、助成金をもらえるということでまさに検討していたんですよね。
何をやりたいか、どのくらいの費用がかかるか(=助成してもらうか)を申請するわけですが、、、自分がっつり書いてましたね。

活動の目的と内容
コロナの影響により音源パッケージや実演を行う機会が減少した状況を鑑み、音源にあらたに映像を付加してミュージックビデオを制作し、公開することであらたなファンを増やします。
また、演奏をライブ配信することにより同様にあらたなファンを増やします。

文化庁の支援事業に申請したときの内容

そういえばライブ配信まだやってないな。。。

(ちなみに正直言えばファンなんてひとりもいない、アマチュアミュージシャンとすら言えないような自分ですが、それでもこうやってミュージシャンと言い張っているのは、もちろん助成金をもらうためでもありますけど、なにかを作っている人間ならハッタリでもそう言わなければならない義務感のようなものを感じているんですよね)

RAY配信ワンマンのMV編集

noteの記事をさかのぼってもらうと、実はこの2020年の秋にRAY配信ワンマンのMV編集していたんですよね。

これが映像編集のほんとに最初だったんですが、これでツールの使い方、できる範囲がざっくりわかったし、MV作るおもしろさにも気づけたんですよね。RAYというグループを見ていてつくづく思うのですが、本当にファンすらも受け手から作り手に変えてしまう、創作意欲を焚きつけてしまうという。

それにしてもこの年の秋って、RAY MV編集してサテライトe.p.作って文化庁の助成金応募して、さらに自分のMV制作はじめて、いろいろやりすぎだったのでは。


というわけで、今回の「裏サテライト」MV制作について、まずはそのきっかけや経緯を書き連ねてみました。
次回では具体的なMV制作の進め方をまとめてみようと思います。


(つづく)

いいなと思ったら応援しよう!