流れをもってくる。 どうやって?
最近よく育成年代でも応援で言ってます。
「流れをもってこい」って。
でもこれどうやって流れを持ってくるか知っていて言っているか疑問に思います。
7月まで指導していた高校生に聞いてみても「ボールを持つ」という答えしか出てきませんでした。
この流れをどうやって持ってくるかは選手もそうですし、駆け出しコーチは知っておくべきです。
大きくは2種類あると考えています。
『自分たちの長所を押し出す』or 『相手の長所を消して勢いを削ぐ』
このどちらかです。
そしてその為に必要な事は前回書いたnoteの4曲面+1です。
まだ読んでない方はこちらから。
https://note.com/kyohei1012/n/n7fe07b4cd75f?sub_rt=share_sb
では具体的に書いていきます。
長所を押し出す
例えばそのチームがポゼッションを好むチームであれば、相手のプレスがなくなるまでボールを回し続ける。
カウンターなど早い攻撃が長所であれば、まず早い攻撃をしてシュートまで持ち込めなくてもトライをし続ける。
少し前流行った「自分たちのサッカー」にも少し似てるかもしれません。
ただこれは本来危険である可能性は高いです。
そもそも長所ができてないから相手に流れを持っていかれている可能性はあります。
そこを貫けるチームとしてのメンタルの強さは問われる事になりますが、チームとしての幅がまだない時期や圧倒的長所として自信があるのであれば可能ではあります。
相手の長所を消して勢いを削ぐ
個人的にはこれが必須です。
チームによって長所が違うので、相手の長所を消し方にも違いが出てきます。
例えば相手がポゼッションを好むチームである場合。
ハイプレスをしてボールを持たせない、プレスに行かないでブロックを敷くは最近だと浸透している対策ではあります。
また、ボールを持たせないというのも相手の勢いを削ぐ事にも繋がります。
どんなチームにも必ず長所があるので、その長所を相手の勢いを削ぐために使う事も非常に大切な使い方です。
特にペップバルサが出現して以降のサッカー界はよりポゼッションを大事にするようになったので、ボールを持たれている時にどうやって対策をするかを自分たちで持っているかは大切です。
あとは・・・、育成年代では未だに意図のないロングボールを放り込んでいるチームがあるので、それに対抗する手段も考える必要がありますね。
複数の長所を持つ必要性
これらから分かる通り、チームとして長所を複数持つ事はほぼ必須です。
特にオフェンス、ディフェンスで1つずつは持っていないと、流れを持たれた時に何もできなくなります。
これが顕著になるチームをよく見かけます。
それがポゼッション大好きなチームたち。
以前「自分たちのサッカー」について書いた記事がありますがそれです。
ボールを保持するチームは守備を軽視する傾向がかなり強いです。
ではそういうチームが流れを掴む為には?
ボールを握るしかありません。
ただ、もし相手がハイプレスが強いチームでボールを保持するのが難しかったら?
ボールを持てないほど相手に保持されたら?
この試合のほとんどを相手に流れを持っていかれます。
だからこそ複数強みを持つ必要があります。
ポゼッションを活かす為にどういう守備の仕方がチームに合うか。
ポゼッションを活かす為に速い攻撃をどう組み込むか。
など。
それの頂点がマンチェスターシティやレアル・マドリード、アーセナルなどの世界トップのクラブたちです。
どのような試合の流れだとしても、常に自分たちの強みを出して少しのきっかけで流れを掴んでしまう。
もちろん最初からそんな高いレベルは不可能です。
ただ今ある長所を軸として、そこから派生させることは可能なはずです。
まとめ
試合の流れを掴むために。
自分たちの長所を押し出す
相手の長所を消して勢いを削ぐ
これらの為に自分たちの長所を増やして常に流れを掴めるように。
試合を観ていても、応援しているチームが試合の流れを掴むきっかけになるプレーを見つけられるようになると面白いと思いますので気にしてみてください。