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オーストラリア戦の謎。結果は出たけれど違和感。

最近ブログの方でしか更新していなかったですけど、サッカー観戦系はこちらにしようかなと。

10月12日に行われたワールドカップ最終予選のオーストラリア戦。結果的には2−1で勝利。 

この試合スタメンを3人入れ替えて、フォーメーションも4−3−3に変更。遠藤選手がアンカー気味で守田選手と田中選手がインサイドハーフで今までなかった布陣をここで採用しました。

ここで今回の結論を書くと、「このタイミングで監督を変えないのであれば最終予選終わるまでは変えないべき」ということです。

具体的にどういうことかというと、今回の試合でおそらく選手で判断して動かした場面が多かったような印象を受けました。 試合中の修正や戦術的判断が選手主導ではないかと。 もしかしたらスタメンの変更も選手からの要望も加味したのではないかと思うくらいです。

前半5分のビルドアップ

ではここから具体的に場面を切り取り話を進めていきます。

前半2分くらいのビルドアップのシーン。 両CBがペナ幅くらいに開きましたが、2トップでプレスを変えてきた相手に対してハマってしまい苦し紛れのロングボールを蹴るシーンがありました。

しかし前半5分にあった同じような位置からのビルドアップでは田中選手がCBとSBの間に落ちて3バック化。 数的優位を作りビルドアップを円滑に行えるようにして問題なくボールが運べるようになりました。

その後は1人で追ってきた時と2人で追ってきた時で田中選手の立ち位置が変化しています。

おそらくこれは田中選手の個人戦術の部分でもあると思いますが、中でもそういう修正を「すぐに」したものかと。 少なくとも今までの日本代表ではこれほど早く修正をした場面はありませんでした。 (もちろん修正できていない場面もあり)

特にサウジ戦では3バック化したビルドアップはほぼありませんでした。ボールを持てそうな場面でも比較的早めに浅野選手を使うことが多かったです。

ブロックを敷いてからのディフェンス

これは修正しきれていないところもありましたが、途中修正しようという意図は見受けられました。

相手CBがゆっくり持てるような段階では中盤の選手が3vs3のマンマークのような局面を作りだし、大迫選手が相手ボランチ消しながらCBに対してドリブルをさせないような「牽制」のみしていました。 

実際にCBに対してプレスをかけるのは両ウイングでプレーした伊東選手と南野選手。 自分サイドの相手SBのコースを消しながらのプレスで、完全にコースを消しながらCBに寄せられた時は良いスイッチになっていました。

しかし最初はそのスイッチがなかなか入らなかったり、相手CBに運ばせ過ぎてズルズル日本が下がらされたり。

これもおそらく中から声がかかったのでしょう。途中から上記のような守備ができるようになり、日本の時間帯が前半は多くなりました。 高い位置で奪えるようになると自然とボールも回しやすくなりますし、ゴールも狙いやすいですしね。

後半のロングボール

後半になりオーストラリアはロングボールが増えた印象があります。 自分がオーストラリアの監督であれば前半から長友選手に目掛けて蹴らせますが。

理由としては「基本的にポジションが前掛かり」、「南野選手がプレスバックに入るのが遅れそう」、「そこで競り勝てればディフェンスラインがスライドしないといけないから中で数的優位を作りやすい」。このあたりですね。

実際に長友選手が競り負けたわけではありませんが、前半からあったスライドの問題は後半の失点シーンでもありました。

相手右SBに対して遅れて出ざるを得なかった長友選手の背後のスペースを突かれてフリーでクロスボール。下がりすぎたディフェンスラインとダウンが遅れた中盤の間に走り込まれて遅れてタックルに入った守田選手がファール。 結果的にそのFKで同点に。

これは初戦であるオマーン戦と逆パターンです。
この時は吉田選手がクロスボールに対してニアを切れてなくてカットできずに失点。 おそらくこれが頭にあったのか、今回はその時よりも大幅に下がっていてゴールエリアラインを踏むくらいの位置にいました。 そこからペナ外まで寄せていくのは困難です。

ゴール前のシーンだけ言えば今回はおそらくオマーン戦の反省を活かした場面であるとも思いますが、スライドに関しては改善はされていません。

本来であればディフェンスラインに縦のズレが生じた時に誰かがディフェンスラインに入り穴を少なくしないといけませんが、それが決まっていないようにも思えます。

それが決定的となったのが、2ー1にした後にオーストラリアが最後の交代をした後。 遠藤選手がディフェンスラインに入り5バック化して、足が限界に来ていた田中選手を最前線にして動ける古橋選手を中盤に。 これは吉田選手がプレーが切れてすぐに修正していました。 その映像はしっかり映っていました。

今後も選手主体の戦い方?

他にもいくつかありましたが、この辺りが選手主体となってこの試合やっているんだろうなと。

特にスタメンに関しては今までの戦い方をは変わって前回大会の最終予選の時と同じような印象も受けたので、その時のイメージでプレーしたいと選手が言ったのではないかと思うくらい。

正直今回本当に選手主体となって意見を出して森保監督がそれを採用したのであれば、残りの試合もそうするべきです。 必要な情報を選手に提供してスタメンも選手と共に決めて。

最終予選であればそれでも勝てるような気もしなくはないです。当然苦しい試合になりますが。

本来であればこの試合の内容だけ見たら結果を残したとはいえ解任になってもおかしくないです。

しかし田嶋会長が続投を明言してしまった以上おそらく解任はありません。

だから最適解はもう選手主体で最終予選乗り切り、突破を決めた瞬間にベスト8を目指す為に解任。

それがベストなのかなと思う10月の代表戦でした。

Kyohei Kimura
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