それでいいの?

2018年3月から2020年2月までの2年間日本食レストランで働き、様々な噂を聞き実際に体感した木村恭平です。
さて今回は海外(オークランドですかね)の日本食レストラン・海外で就職しようとしている人よ、それでいいの?って内容です。今回はかなり踏み込んだ暴露も含んでおりますので有料にさせていただきます。
ただこれから留学を考えている人、海外での就職(特にレストラン)はぜひ見て欲しい内容です。
そして考え直して欲しいです。その仕事場でいいのか。他にもっと自分にとっていい仕事場はないのか。
毎回本音で書いていますが、今回はそこから踏み込んだ内容であったり知ってもらいたい内容を書いてます。それこそ表に出せないような。

①給料問題

まあ予想はつくと思います。給料問題。
給料は契約書にサインするときに間違いなく誰でも書いてます。自分も例外なく書いてあります。なんならそこの写真はインスタグラムにもFacebookにも載せています。そこに書いてある額なんて当然もらっていません。それがジャパレスの普通なんです。時給ですか? 2019年の4月からは20ドルでしたので、最低賃金である17.7ドルよりはもらっています。ただ契約書の金額はもらっていません。口頭の合意はしていません。一方的に言われただけでこちらは合意するしかありませんよね。

最低時給より少し多くもらっているだけまだマシかもしれません。オークランドのレストランには最低時給しかもらっていない人もいます。その方々の契約書は見たことありません。でビザを発行するときに決められた時給が決まっています。

平気で契約書の金額より下の給料を出すレストラン。当然それだけの収入を得るための集客が難しいこともわかっています。でもそれっていいの?なんのためのルールなの? もし最低時給しか出せなくてワークビザを1年しか出せないのはしょうがないです。それはちゃんと双方合意していればですが。
ただ合意もしていない、本来ビザを提供する会社が負担しなければいけないビザ申請料・コンサルタント量を従業員に払わせる(1000ドルは確実に超えます。人によっては2000ドルも)、いいの? 

疑問はあると思います。 契約書の時給より低いのにビザって維持できるの? この問題は次の項、勤務時間問題の話の後にします。

②勤務時間問題 

 これも契約書に記載があります。 自分の場合は週40時間と記載されており、これだけであれば何もブラックじゃないじゃん、と思う方も多いかと思います。
ただ世の中には日本にいた時と同じように(これもこれで問題)週50時間超えて、1ヶ月に休みがほとんどないという状況になる人もいます。
仕事ばかりの生活が嫌で日本から出たのに結局仕事ばかりの毎日。日本であればそうしたら海外にいる意味ありますか? 日本にいる時と何も変わらなかったら嫌になりますよね。全員が頑張ったからって永住権を取れるわけではありません。

おそらく海外で働くことを求める人たちは、日本のように働き詰めにならない、永住権が欲しい、だと思います。 この他に、自分のやりやりたいことが海外にある、という人もいるかと思いますが、その人は関係ありません。だってやりたいことやれてるし、条件をよくするも悪くするも自分次第なので。
何回も言うと、そんなのは幻想で働き詰にならないなんてありません。もしかしたら日本よりは楽になるかもしれませんが。 永住権もそんな簡単に取れたら世界は移民だらけになります。

で、ここから先ほどの時給問題を絡めて話させていただきます。
先ほど時給は契約書の時給を下回ることがほとんどと言いました。で、どうしたらビザを維持するだけの給与額を維持できるのか。

 例えば今契約書では21.5ドルです。本来40時間の勤務です。 そうなると860ドル分タックス(所得税ですね)引かない額でもらわないといけません。
ただこれが18ドルだと? 720ドルです。その差額、140ドルはどうするのか。答えは二つあります。

①とにかく働く 

 140ドル分働きます。だいたい8時間くらいですかね。だから最低週48時間。 まあこれくらいならと思うかもしれませんが、働いているのは自分だけではありません。他のスタッフとの兼ね合いもあり、自分だけ勤務時間を伸ばすというのもバランスが難しいです。他のスタッフの時間を削ったら働けないからという理由で辞めてしまいますからね。 ただ・・・、働くしかありません。 じゃあそれでも足りない場合どうするか?

②現金で返す

 ・・・。意味わからないと思います。 給料日でもらった金額が本来の額より多い。でもそれはあくまでビザの維持のために多く払われているためで、差額分を現金で返すというやり方です。
移民局からみたら正常に払われているからいいか、となるわけです。 まあやり方としてはうまいですよね。自分には理解できませんが。

で、これすらもやらない企業もおそらく少なからずあるわけで。どうしてビザが維持できているかはわかりませんが、最低時給や契約時給より下の給料しか払っていない企業も存在しているということです。契約書の内容は知りませんが、契約書の金額通りになっていたらまだいいとは思います。ただビザの長さによってビザ維持のための給料は変わるのでどうなっているのやら。 

なので、絶対に契約書の内容は確認しながら話を進めましょう。そして、そこの内容に何かを感じたら遠陵なく言いましょう。
自分はワークビザを申請したのが2018年12月。でも契約書にその時目を通させてもらえずにコピーをもらったのが2019年10月。明らかにおかしいですよね。 
もっと言えば有給がちゃんと取れない、病欠が認められない、などもありますね。自分の場合14日より前だったら有給が認められたのに認められませんでした。

さて、これだけ読んだらどんだけブラックなんだよ、やっぱそうなんだ、と思うかもしれません。
ただそんなことを言うなら有料にはしません。 自分が思うに、この状態にしているスタッフにも問題はあります。その問題についてあげていきます。

①給料に見合った働きをしているか

ビザをもらうということは社員ですね。もうアルバイトではありません。なのに同じように働いていて会社に還元できていますか? 利益を会社にもたらせていますか? ただ給料がーとか勤務時間がーとかいう前に自分のやることを見直してみましょう。 これに関してはアルバイトもそうですけどね。給料を上げて欲しいなら必死に働くのではなく、利益を出す働き方をしないと。 よく言われます。「頑張っているから給料上げて欲しい。」 自分は給料を出す立場ではないですがあげるわけありませんよね。 なぜなら利益をもたらす仕事をしていないからです。

単純に利益が上がるレストラン内での仕事の具体例を言えば、人件費を削れるように早く仕事をする、来店客数を増やす、店の回転数を増やす、ですかね。
そこをやって利益を出すから初めて給料の話はできますよね。

②選ぶ店のミス

最初から見極めるのも難しいですが、でもある程度は入る前から見極めないといけません。 スタッフの顔が活き活きしているか(楽しそうとは違います。楽しいだけだと馴れ合いになって後で自分が辛くなる可能性があります)、面接の時にオーナーがと会話のすり合わせができるかどうか、の2点は大事かなと思います。

自分はアルバイトからの成り上がり(成り上がりたくて上がったわけでもない)なのでオーナーとの面接ではなく当時のマネージャー(自分を採用して初回勤務前日に突然辞めた)が面接でしたが、正直最初からいい印象はありませんでした。スタッフの目は死んでいましたし、やらされてる感しかない感じが思いっきり現れていました。 でも働くしかなかったんですけどね・・・。

だから自分のミスでもあるんですよね。ワークビザを取る前に他の仕事場に行けばよかったので。そこに関しては2018年の最大の後悔です。 

だから同じミスをこれから働く人には絶対にして欲しくないです。
もう一度言います。

①契約書の内容は必ずしましょう。
②必ず疑問や不安があったら聞きましょう。
③契約書のコピーは絶対にもらいましょう。
④もし契約書より低い金額が支払われたら必ず言いましょう。そして利益を出して見返してやりましょう。

自分はこれ以上自分と同じように会社に対して不満を持ったまま働いて欲しくないからまず企業側も変わって欲しいし、これから探す人もそういう会社に入らずに素晴らしい経験を積んで今後のキャリアやビザに活かして欲しいです。

この記事一つで業界全てが変わるわけではないと思いますし、これからも仕事に悩む人が減るとも思いません。だから一人でも多くの人が声をあげて働きやすい環境を作っていけたり、働きづらい環境を避けられるようになれればと思います。

この記事がきっかけになって働く環境が変わったり、職場選びの基準になってくれればいいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

Kyohei Kimura
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