シドニーに残した最大の謎

Kyohei

シドニー生活を語る上で絶対に外せない話を今日は書かせていただきます。
今後おそらく自分以外の外国人選手はこんなことにはならないでしょう。
このネタはもう時効ですので完全公開しても大丈夫でしょう！　

２０１３年より外国人枠・ポイント制度が出来て、その時にインターネットで選手登録や移籍登録が可能になりました。これはその時の事件です。
ポイント制度とは、選手一人一人に与えられたポイント内に登録選手を抑えろよ、という謎制度です。今でもあるのかな・・・。　この制度は外国人でその年に他チームから移籍してくると最大のポイントがかかります。オージーでもそれなりにポイントがかかるのですが、何年も在籍すると必要なポイントが下がっていくとプレーしていても把握をしていない選手が多くいる訳のわからない制度で、早く無くなって欲しいです。
そんなポイント制度がキーになります。

①Ramsとオージー登録

２０１３年にMacarthur Ramsに加入するときにチームに空きポイントが足りませんでした。ただ、２人選手がいなくなることで自分を登録できるようになると思ったらそれでも足りません。　ちなみにこのとき登録期限締め切り１週間切ってます。
そこで監督、GM、マネージャーと話してどうしたら登録できるかを必死に考えていたところ監督が一言

「オージー登録してしまえばいいじゃん！」

それを満面の笑みで。監督以外は全然笑わなかったですけど、監督は最高のアイディアじゃんくらいの感じで笑っていました。
で、どうせ登録もWebになったしやるだけやってみるか・・・、みたいな雰囲気になったけど自分だけは不安しかないですよね。その前年はちゃんと日本人で登録してパスポートのコピーも提出してるから確実にバレるだろ、と。

それでWeb上で自分の登録欄の出生地をオーストラリアに変更し、オーストラリアのパスポートを保持している事にしてしまい登録ができました。
そしたらチームのポイントもぴったりになり監督、GM、マネージャーも「よっしゃー！」みたいな感じになりこれで試合出れるぞ！みたいな笑　
ちなみにこの出来事は移籍登録が閉まる前日なのでもう取り返しはつきませんし、もう腹をくくるしかないですよね。

そうしてオージーとしての木村恭平が出来上がりました（強制的に）。

そうして登録が完了して試合に出ても何も言われませんし、パスポートを出せとも言われたことはありません。　
ただ２０１４年の時は流石に他チームは流石に　

「こいつら外国人多くね？？」

となったようです。　
そりゃそうです。日本人は自分と野村選手、スペイン人のネスタ、フランス人のジェイで既に４人ですから笑　そのほかにもパスポートがどうなってるか怪しい選手がちらほら。でも外国人枠は確かネスタと野村選手でした。
自分は上記の通りオージー（笑）ですし、ジェイはパートナービザ申請中だから長期ビザ取得者に当たるから外国人枠ではないと判断。

そうした２０１４年はまだ良かったんです。
クラウディオがRamsの監督を２０１４年に辞めてチームはほぼ解散状態でみんなバラバラになりました。
自分も２０１５年シーズンの途中まではRamsにいましたがBankstown Cityに移籍しています。　

②何も知らなかったところから共犯になったBankstown笑

でも監督のレオも、キャプテンのビューチャンプも他のスタッフも自分がオージー登録だなんて全く思ってません。（ジェイも同じ時期にチームにいましたが、ジェイは自分の登録のことを知らなかった）現に一度移籍は破断しかけてますし。
でも自分がオージーなのを知っている人物が２人いました。その年に移籍していたアルバロ、Bankstownを紹介してくれたクラウディオです。　
その２人が自分がオージー登録というのを言ったらしくて、ポイントや外国人枠のことを気にしていたレオは爆笑だったらしいです。　結局破断しかけた移籍話から一転、帰りの電車の中で給料の話をして、次の日に登録完了、その週のリーグ戦に出場しました。
この時点でもうBankstownも共犯です笑

先日書いた通りレオが辞めた２０１６年にチームも解散、自分も移籍先を探すことになりました。

③それを謎にしか思わなかったけどスルーしたNorthen Tigers

次のシーズンの所属先となったNothern Tigers。　
この時は特に外国人枠もポイント制度も問題なく契約できました。

そう。開幕戦を迎えるまでは。

開幕戦キックオフ直前のロッカールームがなにやらざわついていて、何かと思ったら自分の国籍問題。　どうやらスタッフも選手も気づいたみたいです。
なんで？　と言われたら

「そういう風に登録されたからしょうがないよねー」って返すしかないですよね。

それを言った時に、そっかー、で謎にみんな納得していましたがなんで納得してんるんだか笑　もうこれを黙ってる自体で共犯です笑

その後怪我もありBankstownに戻り、９試合の出場停止をくらいシドニーでのシーズンが終わりました。　

さすがにこの問題を海外に持ち込んだら大変になると思い、リーグ戦終了後にちゃんと日本国籍に戻っています笑　
今さらバレたところでもう時効なので大丈夫でしょう。　
最初からオージー枠だって気づいていたら他にも取ってくれてるチームはあったのかな・・・、なんてオークランドについてから思います。　その時はそんなこと全く思わず。


確かこのことは何人か知っていたと思います。一時期すべらない話の一つとして使っていたので。
シドニーでの最大の謎というお話でした。　今後こういう人が出ない事を願います。　あ、でも出てネタになるのもいいな・・・笑


長文になりましたが読んでいただきありがとうございました。
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