《无证之罪》(ドラマ)(2017)

原作は紫金陈による同タイトルの小説。《推理之王》シリーズ(いわゆる严良三部作)の2番目です。

時系列としては《隐秘的角落》の严良が大人になったあとの物語…なのですが。
特に繋がりはないのでそこは期待しない方がいいです。むしろ《隐秘的角落》から入った方ははじめ少し混乱すると思います。というのも今作の严良役が《隐秘的角落》で张老师役だった秦昊なのです!!
けっこう雰囲気が違うのであの可愛らしかった少年がこんな仕上がりに…?と戸惑ってしまいました。
といっても相変わらず演技は抜群に上手いですし、展開もストーリーも大変面白いです。

ストーリーは以下の通り。
严良(秦昊)は殺人事件を扱うシゴデキな警官だったのですが、とある事件により左遷され、交番勤務でチンピラの揉め事に対処する日々を送っていました。
さて、物語は「雪だるま連続殺人事件」から始まります。犯人は周到な人物のようで、特定につながるような証拠は一切残しません。特徴は雪だるまに「请来抓我(私をつかまえて)」と書かれた紙を貼り付けていくこと。捜査は難航し、3人目の被害者が出たところで警察上層部も本腰を入れ、严良を投入することを決めます。
この被害者はどうやら清廉潔白な人物ではないようで、既婚なのに若い愛人 朱慧如(鄧家佳)に貢いでいたようです。当然奥さんは返済を希望していますが、奥さんもまた曲者で、懇意にしている悪徳弁護士立ち合いのもと、目に余る要求をします。さらには手下のチンピラをちらつかせて恐喝まがいの様相に。
この悪徳弁護士の法律事務所で司法研修生をしている青年、郭羽(代旭)は朱慧如が学生時代の友人であることに気づき、力になろうとします…
その矢先、新たな被害者が出てしまいます。ところが今までの雪だるま事件とはどこか毛色が異なるような…
严良、上述の2人の若い男女、雪だるま事件の犯人、全てにとって共通する重要なキーワード「无证之罪(証明できない罪)」。
物語がどんどん思わぬ方向に展開していくので全く飽きません。
サスペンス系がお好きな方にはとてもオススメです!!

オススメ度:☆9

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