サクコイについて(アイドルとの恋愛ではないという独自性について)
サクコイ、公式によると「櫻坂46と何度も恋するスマホゲーム」なんですけど、確かに櫻坂メンバーと恋をするゲームではあるんだけど、アイドルと恋愛するゲームではないんですよね。
そのあたりを乃木恋やひなこいと比べてみます。
(言っても僕は乃木恋は1日で離脱、ひなこいは少し続いたけどそれでも半年くらいで辞めてしまったので、間違いがあれば教えてもらいたいくらいだけど)。
サクコイと、乃木恋ひなこいとの違い
サクコイに出てくるメンバーはアイドルではありません。
3つのアプリを比べてみると
・乃木恋はメンバーが乃木坂学園で高校生かつアイドル乃木坂46をやっているという設定
・ひなこいは日向坂高校の学生で部活としてアイドル部をやっているという設定
に比べて
・サクコイは櫻高校の学生と10年後の社会人を行き来する設定。学生時代も社会人時代も誰一人アイドルではない
という小さいようで大きな違いがあるんですね(土生先生みたいにアイドルではないけど芸能人をしているパターンはあるけど)。
「アイドルとの疑似恋愛」をどうにか実現しようと、乃木恋もひなこいもアイドルの要素を苦心して持たせようとしてるのに、サクコイはそこをスパッと諦めてるんですよね。
アイドルとの恋愛につきものの背徳感のようなものが全くなく、そこはすごく健全だなと思います。メンバーの魅力100で勝負してる感じ。
世界線を操る悪魔と時間軸を操る天使
えー、ご存知サクコイには天使と悪魔が出てきます(しかもハライチ)。
…意味分かんないと思うんですけどだってそうやんですよ! でもこれがまた意外と秀逸で、まあそこは確かに茶番なんですけど、最初にその茶番をぶち込むことで、ストーリー上の矛盾があっても気にならないし、シナリオの自由度が増している気がする。
特に時間軸が変わるのがよくて、学生編と社会人編でかなりベクトルの違う話を描けてイベストの幅が広がるんですよ。…その分むちゃくちゃな話も多いけど。
メタ的な話をすると、サクコイは立ち上がりが遅かった分、舞台が高校のみだと大人メンバーの魅力が活かしきれないというのもあったのかなと思うけど、それが結果的に功を奏したなと思います(尤も、最年長なのに全然制服が似合う不老の妖精とかいるけど)。
アイドルではなく一般人な故にメンバーに感情移入が可能
例えば今のイベントとかもそうなんですけど、メンバーを一般人にしていることで、プレイヤーがメンバーに感情移入して主人公との恋愛を楽しむという、幾重にも倒錯した話すら出てくるんですよね。
最初、構造を理解してなくてツッコミ入れてたんですけど、「違うわこれ少女マンガやわ」と分かってからは話を楽しめるようになってきた。
これもサラッとやってくるけど結構凄いことだなと思って、これを狙ってたというよりたまたま辿り着いた境地だと思うんだけど、メンバー目線でラブコメ楽しむの、なんかもうどういう気持ちになればええねんっていう笑。
以上、サクコイについてでした。