2021_J2勝手に準備録~FC琉球編
∽昨シーズンはどうだった?
16位(勝点50) FC琉球 2020 シーズンサマリー | Football LAB
カチャーシーが本土の踊りとは何か違うように、去年の琉球は攻撃に独特なリズムを持つチームだった。相手がそのリズムに合わせられなければ、ギャップを衝いて一気に攻め落とす、みたいな。Home大宮戦の5-0、Away松本戦の6-1、風間宏矢が大暴れした愛媛戦5-0という衝撃のスコアは、全部足すとあの13-1を超える16-1!(比較対象がおかしい)。前線に技術の高い選手がたくさんいて、調子がいい時は手がつけられないが、その分失点もかさむというのはサッカーというスポーツのよくできたところ。でも沖縄の風土にマッチするのは、堅いサッカーよりもイケイケドンドンなサッカーなんだろう。J2に昇格してきた頃はホームで滅法強かったが、今はごく普通になっている。何だったんだ、あれは。
∽昨シーズン気になった選手
FW16阿部拓馬(→今季:FW16)
前線にいい選手が粒ぞろいだったが、一番さすがと思ったのが阿部拓馬。デフォルトポジションは1トップなのだが、前線に張ってる時間帯はそれほど怖くはない。それがスッと下がってトップ下のように振る舞いはじめると、MFが彼を追い越しFW的な駒に変じて攻撃が活性化。守備側はそこで阿部のマークをひとたび外してしまうと、再びFW阿部拓馬としてゴールに襲いかかる。同じような動き方はピーターウタカもやっていたが、味方との呼吸(=信頼関係)でチームプレーを成立させていたのは断然阿部の方だった。
◆今オフの動向
【公式】明治安田生命Jリーグ移籍情報まとめページ 2021:Jリーグ.jp
◆今シーズンの展望
セントラルMFとして数多くのゴールとアシストに絡み、「また小泉か!」が局地的な流行語にもなった小泉佳穂が浦和に個人昇格。河合秀人も松本に移籍したものの、OUTは最小限にとどめた。アタッカー&チャンスメイカーとして清武功暉と中川風希が入ったのでむしろ収支はプラスか。精神的支柱の小野伸二が抜けたのは興行面でも痛いが、新たなる象徴として沖縄出身の英雄・赤嶺真吾が加入。おそらく今季もまた独特のリズムで時々大勝ちしたり、コロっと負けたり、沖縄時間みたいな魅力的で安定感のないサッカーを見せてくれるだろう。えっDF上原牧人って今季新加入なの?去年主力同然に出てたじゃん。彼もかなりイイさー。
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