J2視覚化計画2024〈第15節〉
清水が連勝を7に伸ばしてハイペースの一人旅。長崎、横浜FC、岡山あたりが勝ちきれないところで、競り勝った仙台と山口が上位に進出。不調から好調に転じた藤枝や監督交代組の徳島&水戸が中団に追いついてきてこれが大集団となるか。今季もやはり試合数×1(=15以下)が黄信号ゾーン。
J2予報士 夢叶のJ2天気
みなさまこんにちは。「J2天気」のキャスター・J2予報士の塩鶴夢叶(しおかく ゆめか)です。この週末、太陽フレアに伴う磁気嵐で日本でも低緯度オーロラが見えたとか。でもわたしたちが目撃したいのは贔屓チームの勝点3ですよ…ね?J2はGWの連戦を終え、ここから「パリ五輪ブレイク」まではしばらく通常モードの日程となります。
今週まずは鹿児島地方。曇り時々雨です。スッキリしないじめじめとした天候が続きます。今節は敵地で首位・清水との対戦でしたが、開始早々にフリーキックから失点を許すなど一方的にやられて4失点。シュート数はわずか2と、攻気圧も湿りがち。これで4戦勝ちなし、失点数はリーグワースト2位となりました。失点を減らすことは今後の課題になりますが、枠内シュート総数やチャンスクリエイトの数字自体は悪くありませんので、それを上位相手にも出せるようにしたいところです。昨季J3で苦境から立ち直ったようにひとつひとつ課題をクリアしていきたいですね。
熊本は雨のち曇り。4月3日以来勝ち星が遠ざかっていますが、今節は上位・横浜FC相手に奮闘。前半は素早い寄せで相手の強みを消し、チャンスも作れていました。後半はびしょびしょのピッチ状況となり、押し込まれる時間帯も増えましたが、粘り強い守備は途切れず。6試合連続で続いていた複数失点には、久々の失点ゼロで終止符を打ちました。せっかくの好機にラストパスがズレてしまう場面が多かったのは気がかりですが、離脱していた古長谷選手の復帰など空模様はいくぶん明るくなったのではないでしょうか。
横浜は曇り一時晴れ。順位を上げてきたところで前節千葉に敗れ、今節も熊本相手にスコアレスドロー。前半は熊本の寄せの速さに苦しみ、打開する手が打てませんでした。後半は徐々にペースを掴みましたが、ボールが止まるピッチコンディションに。文字通り水を差された感じでしょうか。ただ、水が浮く難しい状況でも果敢にボールを跳ね返したンドカボニフェイス選手の存在はまさに「壁」でした。もちろん勝ちたかったゲームでしたが、15試合で9失点というリーグ最少失点の堅守は伊達ではありませんね。次節の相手は首位・清水。注目の一戦ですね。
水戸は雨のち晴れ。濱崎監督の解任後、森コーチが今節から正式な監督として再出発。敵地・山形に乗り込んでしぶとく勝ちきり、森体制交代後の連勝を飾りました。序盤からプレス→カウンターで山形を上回り、攻撃時は積極的に前に出ましたね。特に新井選手の活動量あふれるフリーランと神出鬼没なポジショニングが目を引きました。前半終了間際にリードを奪いましたが、後半は山形の攻勢を受ける展開に。しかしプレスの位置を低めに落としながらブロックを形成し、時折鋭いカウンターを繰り出すなど、現実的な采配で逃げ切りに成功。ちなみに森監督は2003年からクラブに所属してるそうですが、今節サブに入った本間幸司選手は2000年から水戸。この2人、同学年なんですね。
それでは次の1週間もみなさまお元気で、また次の週末にお会いしましょう。この下の有料ゾーンに特になにもありませんが、ご支援大歓迎です。
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