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2021_J2勝手に準備録~栃木SC編
∽昨シーズンはどうだった?
10位(勝点58) 栃木SC 2020 シーズンサマリー | Football LAB
ポジションバランスを重視しボールを動かして陣地を進めるいう2020年のトレンド戦術に背を向け、とにかく人が動く、人が走りまくることに特化した唯一無二の田坂サッカー(タサッカー)を繰り広げた。イケメンブームの中に突如現れたバンカラ番長ような、「漢」のサッカーだった。あるいはド根性部活サッカーでもいい。限界を超えるスタミナ×アグレッシブな球際意識でハイプレス&ミドルプレスを浴びせて、奪ったらそのまま敵陣へ雪崩込むという2010年代J2を席巻したサッカーが全然通用するのである。戦術面とは別の話になるが、練習でピッチに入る時や試合終了後に味方サポーターにも相手サポーターにも揃ってきちんと挨拶する姿は好感度MAX。給水タイムはベンチメンバー総出。やっぱり体育会系部活サッカーだった。
∽昨シーズン気になった選手
MF8明本考浩(→今季:浦和MF15)
90分ひたすら走りまくって、アディショナルタイムになってなお自陣から敵陣まで全力疾走できる赤兎馬。中盤でプレスを浴びせてボール奪い、そのままゴール前でシュートを打てる走力はもはやクレイジー(いい意味で)の域。170cmしかない身長はずっと大きく見えたし、がっしりしてデュエルで当たり負けしないタフネスも魅力。ユースから大学を経由して戻ってきて、ちょうど自らとプレースタイルが一致する監督だったのも運のめぐり合わせか。わずか1年の在籍だったが移籍金を残す形で浦和に個人昇格。地方クラブにとってはこんな孝行息子はない。あ、孝の字ではなく考の字なんだった。
◆今オフの動向
【公式】明治安田生命Jリーグ移籍情報まとめページ 2021:Jリーグ.jp
◆今シーズンの展望
エース明本に加え、エアバトルでマッチョな守備を支えたDF田代雅也も個人昇格。あとDF黒﨑隼人も。躍進と翌年の主力流出はセットなのだ。J2の悲しい現実。OUTとINを突き合わせてみると、昨シーズンのような走力極振りサッカーが継続できるのかどうかは正直わからない。たとえばJ2屈指のキッカー上田康太はどうみても走力型ではない訳で。上田を活かすためにも多少マイナーチェンジするのでは? フタを開けてみればやっぱり走りまくってるかもしれないが。いずれにしろ戦力の入れ替え幅が大きいので、戦術浸透に時間がかかれば危険水域に入る可能性も。ただし「降格枠4」がチラついても田坂監督には降格圏のチームを残留させた成功体験があるので頼もしい。ホームとして国体スタジアムの「カンセキスタジアム」をたくさん使う予定。座席カラーでいちごが描かれているが、その理由は…
答え:「いちご一会とちぎ国体」だから。