2021_J2勝手に準備録~ファジアーノ岡山編
∽昨シーズンはどうだった?
17位(勝点50) ファジアーノ岡山 2020 シーズンサマリー | Football LAB
有馬監督が2年目に目指していたのは、おそらく流行りのボールを動かすポゼッションスタイル。しかしながら上手く描ききれないまま途中からプレッシング重視の走力サッカーにシフトチェンジした印象がある。中盤の柱として期待された新戦力パウリーニョが怪我でなかなかフィットしないなど試行錯誤の1年だったが、琉球組の上門知樹と徳元悠平がすっかりチームの中心に。ボランチとして台頭した白井永地を加えた3人がNEWファジアーノを象徴する存在だなと感じることはできたが、肝心の「岡山といえばこれ!」というチームスタイルの輪郭はピンボケ気味。そういえばイヨンジェの存在感もずいぶん薄くなった。怪我もあったが(毎年怪我の離脱多すぎ問題)。
∽昨シーズン気になった選手
MF7白井永地(→今季:MF7)
無尽蔵のスタミナで人とボールを追い回すダイナモ。とにかく活動域が広く、さっき球際にチェックに行っていたと思えば、局面変わってまた7番がボールを追い回してる…みたいな。昨シーズンは次第にプレッシング重視になることで、白井の存在感は増した。いや、むしろ白井がいるから成立していたかもしれない。この手のタイプはよほど目覚ましい活躍がないとJ1個人昇格とはいかないが、J2にはいいダイナモがたくさんいる。白井はその筆頭格。町田の佐野をピックアップした時にも言ったかもしれない。
◆今オフの動向
【公式】明治安田生命Jリーグ移籍情報まとめページ 2021:Jリーグ.jp
◆今シーズンの展望
2014年と2018~2020年にわたってチームの中心を担っていた上田康太を戦力外に。41試合出た選手をクラブ側から切ったのだから見通しは立つ計算なのだろうが、補強戦力の面々を見ると経験値が浅い選手ばかり。最終ラインのビルドアッパーとしても重要な役割を担ったGKポープウィリアムのレンタル終了も痛いが、梅田透吾はポープ以上に足元が上手いので、そのあたりのスタイルは変えないのだろう。問題は昨シーズン21位だった得点力の低さ。残念ながらそこを補う意欲が見える補強はなし。イヨンジェ、山本大貴、上門らがフル稼働してバンバン点取ればいいじゃん!という理想論を唱えてもいいのだが、毎年岡山は怪我人が出て苦労する(既に)。やっぱり上田康太の穴は大きいと思う。切り札を1枚失った状態で、有馬監督は勝負の年になる。
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