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2021_J2勝手に準備録~ギラヴァンツ北九州編

∽昨シーズンはどうだった?

5位(勝点65) ギラヴァンツ北九州 2020 シーズンサマリー | Football LAB
J3から昇格年に大躍進。途中首位に立つなど昨シーズン最大のサプライズだった。小林伸二監督といえば、「ありあわせの食材で家庭料理を作るのが上手い」みたいなタイプの監督で、まずは守備を固めてカウンター…のイメージだったが、ミクスタで繰り広げられたのはヨーロッパ最新モードバリバリのボール保持+ポジショニング変幻自在のモダンフットボールだった。天野賢一コーチの存在が大きいともいわれるが、還暦にして周囲の意見に耳を貸し、サッカー観をアップデートできる小林監督、ただ者ではない。終盤にかけて徹底的に研究されてしまい失速はしたが、それでも5位フィニッシュは立派。2020年度「サッカーには夢がある賞」受賞。

∽昨シーズン気になった選手

DF16村松航太(→今季:DF5)
レレマスクとか、新境地に達した加藤弘堅とか気になる選手はたくさんいたが、171cmのセンターバック・村松のインパクトが一番記憶に残る。読みとスピードと位置取りで名うてのストライカーとのエアバトルさえ制してしまうことも。チームの戦術面が整備されていてリスクに対する役割分担が明確である点と、相方の岡村和哉との連携のなせる技か。昨シーズンのレギュラーがごっそり移籍する中、村松は今季も残留。小林監督は蹴球メガネーズの中で「小さい選手の方がセカンドボール早く拾える。競ってセカンドボールを周りに取らせる」と語っている。信じて使い続けた小林監督の勝利である。

◆今オフの動向

【公式】明治安田生命Jリーグ移籍情報まとめページ 2021:Jリーグ.jp

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◆今シーズンの展望

大躍進の末に待っていたのは、山焼きレベルでの戦力流出。守護神からエースまで、主軸の7~8割方が予算規模の大きなクラブへとステップアップしていった。当たり前だけどチームはほぼまるごと作り直し。とはいえGM兼任の小林監督が自らのスタイルに合うと見込んだ戦力を補っているはずなので、人が変わろうが路線継続となるのは間違いない。水が器に従って形を変えるように、戦力なりの2021バージョン小林サッカーを構築するのだろう。とはいえ、さすがに昇格まで狙えるかというと…(長考)。でも昨シーズン誰も北九州が昇格争いするなどと予想してなかったのですよ。固定概念は捨てなきゃ…(長考)。

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