「エフィラは泳ぎ出せない」著:五十嵐大 (東京創元社)
知的障害がある兄・聡の自殺に
納得がいかない弟の衛。
兄の死の真相を突き止めるため、
父、伯母、幼馴染に話を聞いていくと
慟哭の真実が明らかに…!
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「かわいそう」という感情は
自分が絶対的優位なポジションにいる時
初めて生まれる感情だと思う。
体にさまざまな不自由さを抱える人に対し
「かわいそう」と思うことは
本当に傲慢で相手に対する
敬意がひとかけらもない行為だと思う。
わたしはこれまで
学校や社会の中で、
あるいはテレビの中で
体の不自由な人たちを目の当たりにし、
一度たりとも「かわいそう」という感情が
わかなかったかというと、嘘になる。
それは本当に上から目線の
恥ずべき感情だと、
この本を読んで思い知らされました。
「エフィラは泳ぎ出せない」
著:五十嵐大 (東京創元社)
この作品の登場人物たちは
これからの人生を
どう生きるんだろう。
胸の痛みを抱えながら
それでも毎日の中に小さな幸せを見つけて
生きていくことの尊さよ。
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