見出し画像

「母ちゃん」(著:武田双雲/鴨ブックス)


「ちゃんとしなきゃ」

わたしは、お母さんになってから
ずっとこの言葉にがんじがらめになっていました。

世のお母さんはみんな
いつもニコニコしていて
優しさと厳しさを
ちょうどよく子どもに注ぎ
家事も育児も仕事も、みんなカンペキ。

わたしの目にはそんな風に見えていて。

そうはなれない自分に
「ダメなお母さん」だと
ずっとずっとダメ出しをしていました。

わたしが「ちゃんと」しなきゃ
この子はダメな子になっちゃう。

そんな思いから
子どもにあれやこれやと
口やかましくしました。

「ルール」という名の
わたしの理想の押し付けに
きゅうくつそうにしている子どもを見て
わたしだって全然楽しくなんかなかった。

「子育て、つらいなぁ」

育児と仕事のストレスで
いつしかヘトヘトになっていたわたし。

「もうやだ。
 お母さん、辞めたい」

そんなことばかり考えていたある日
教えてもらった言葉があります。

「お母さんはただ笑っていればいい」

え?
そんなことでいいの?

「ちゃんと」歯をみがいて!
「ちゃんと」宿題して!
「ちゃんと」ごはん食べなさい!

どれもこれも要らなかったの?

「母ちゃん」の表紙を開いたところに
おんなじことが書いてありました。

「私が楽しくしていると、
 相手も楽しくなると気付きました」

なんてシンプルなんだろう。

お母さんは子どもたちの横で
ただ笑っているだけでよかったのか。

力を抜いて
わたしはわたしでいればいい。

お母さんは、自由でいい。
お母さんは、ひとりひとり違っていい。
お母さんに、テンプレなんかない。

双雲さんの「母ちゃん」のように
歌うように弾むように
ただ自分の人生を楽しむ。
それが最高の子育て。

そんなことを
この「母ちゃん」に教えてもらったような気がします。

「ちゃんとしなきゃ」にとらわれている、
そこのお母さん。

お母さんにならなくていいんです。
あなたがあなたらしく
毎日を楽しむことが
お子さんを笑顔にする、唯一の子育て。

だから、笑って。

#鴨ブックス

#母ちゃん

#武田双雲

サポートなんてしていただけたら飛んで喜びます!! るんたったー♪と踊って喜びます!!