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洗面所の鏡

 9月が終わる頃に気付いたこと。
 『洗面台の鏡を息子は見れていなかったこと』


歯磨きの後の口をゆすぐ時、隣にいる息子が背伸びしながらピョンピョンはねた様子を見て気が付いた。

 あっ…今まで見れなかったの!!?

「とどかないのね!?」と私。
「そうだよ〜。ぼくは見えない」とニッコニコの息子。

 何だか、すごくすごくショックだった。毎日、そばでべったりな息子なのに、大事に思っている息子なのに、そんな事に今気が付いた。

 私の愛用のボールペンを私の知らないうちに持って行き、自分のおえかきテーブルの紙の山に隠している息子はお茶目でかわいいって思うばかりなのに、その鏡に関しては、、何だかショックだ。

 そんな、ちょっとだけ落ち込んだ気持ちもありつつ、急いで鏡を用意しなきゃ!という気にもなり、ネットで購入した鏡が今日届いた。

 3月にここへ引っ越して来た。
 マイホームにうかれていたか?いや、あれ?考えてみれば以前からだ。社宅の狭い洗面所でも、ただ手洗いだけ済ませて、備え付けの鏡は息子は別に見る必要もなく、私も気に留めなかった。

 あぁ、息子は大きくなったんだ。洗面台の鏡にはまだ身長は足りないけど、大きくなってるんだね。ふと、そんな事思った、今日。

 帰宅したら気付くかな。今日から洗面所で自分の顔をチェックできるね。楽しみだな。

 毎日、そばにいるのに気が付けないことってあるもんだ。あまり過信せずに、周りに愛情を注いでいきたい。

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