大正製薬が上場廃止になった件について

1/16に大正製薬がTOBしたとのニュースが報道されました。
目的はMBO(マネジメントバイアウトの略)で経営陣が経営しやすい環境を作るためだと思われます。
方法としては創業家である上原氏が所有する別の会社の資金でもって大正製薬の株式をTOBで買い付けた形です。上原氏は買収完了後に社長として就任するとのことです。

企業がTOBを実施する主な理由としては、経営に関して(経営陣以外の)外部の意見を聞く必要をなくすためというのが大きいです。
上場企業では株主が個人にかぎらずいわゆるアクティビストやものいう株主というものが存在するため、経営陣としては長期を見据えた経営をしようとしても短期的な利益を重視するファンドなどと意見が合わないことが多く経営に悪影響を及ぼすことが多いからです。

ちなみにTOBの際にはその時点の株価からいくらかのプレミアムを上乗せした価格で株式を買い付けるためもしその会社の株式を保有していて売りたいと考えていた場合は少し得をすることができます。(大正製薬の場合だと約50%のプレミアムだったようです。)

実はTOBを実施する企業は少なくなく、2023年には大正製薬HD、ベネッセHD、シダックス、岩崎電気などがMBOにより上場廃止を決定しました。(参考:https://news.livedoor.com/article/detail/25718613/

参考:https://news.yahoo.co.jp/articles/796e99e519f9337567eb49445b3a4018cd12f41a
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2401/19/news068.html
https://news.livedoor.com/article/detail/25718613/
https://www.shidax.co.jp/ir/tender-offer


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