純金小判など収賄の罪で、京都市元局長に懲役1年6月を求刑

京都市の局長が民間保育園の役員から純金小判などの賄賂を受け取ったとされる汚職事件で、収賄の罪に問われた市子ども若者はぐくみ局の元局長久保敦被告(60)=懲戒免職=の論告求刑公判が27日、京都地裁(増田啓祐裁判長)で開かれた。検察側は「長年にわたる蜜月関係の下で賄賂品の供与を受けた」として、懲役1年6月を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は来年2月28日。
起訴状などによると、京都市内のホテルで2019年3月と20年9月、左京区で保育園を経営する社会福祉法人「セヴァ福祉会」の元理事長(86)=贈賄罪で有罪が確定=から、園への指導監査や定員削減、施設整備の補助金などで便宜を図ってほしいとの趣旨と知りながら、腕時計と純金の小判1枚(計約85万円相当)を受け取ったとされる。
被告人質問で久保被告は「賄賂として受け取った。申し訳なかった」と謝罪。一方で「(元理事長から)具体的な要求はなく(賄賂の)意図は分からなかった」と説明した。元理事長の機嫌を損ねると園を閉園されて待機児童が出る可能性があったことなどから、受け取りを断り切れなかったと述べた。
検察側は論告で、久保被告は05年ごろに元理事長と知り合って以降、仕立券や菓子折り、現金などの供与を受けて関係を深めたと指摘。便宜を図った形跡は見当たらないが、久保被告は賄賂の趣旨を認識しており「京都市の保育行政がゆがめられた」と非難した。
弁護側は、収賄罪の成立は争わないとした上で、賄賂は元理事長が一方的かつ強引に渡したものだとして減軽を求めた。
〈京都新聞ニュース参照〉

官公庁では、本日は「御用納め」と呼ばれ、年末年始の休日を前にその年の最後の事務を執ることを意味する日であるが、残念なニュースを目にすることになってしまった。

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