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研究から逃げまくった地方国立大学院生がたどり着いた最高に正しくて間違えた就職活動②
どうも,なでっこです!
病院で夜を明かすって言うのはなかなか辛いものがありますね!月曜日の退院を心待ちにしてます.
さて,本題に入っていきましょうか.今回は私が修士1年の夏前に行っていた自己分析と就活サイトの登録について紹介します.
前回の記事でも書いたように学部時代の私は漠然と周りに流されて地方公務員を目指していたものですから,将来やりたいことすらわからずにいました.
「結局大学院を修了しても公務員になるのかな〜」なんて去年の4月は考えていましたが,一人の先輩との出会いがそんな考えを一蹴しました.
その先輩は,私が所属している合同ゼミの1個上の先輩で,イケメンで人当たりも良く,研究に関しても誰よりも真面目に取り組んでいるような人でした.そんな先輩は就職活動も当時の私としては雲の上の存在に思えるような誰もが知る最大手企業から複数の内定を獲得していて,「やっぱり完璧な人は就職もうまくいくもんなんだな」と,遠い憧れを眺めるような感覚で見ていました.
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その先輩が,「インターンシップに積極的に参加すれば大手内定も夢じゃない」と熱弁しているのを聞いて,初めて真面目に就活をやってみようという考えが芽生えたのです.
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とはいうものの何をすればいいかわからない・・・とりあえず学部の時周りのみんなが登録していたマイナビに自分も登録してみることにしました.
ただ登録しただけで,なんの会社にエントリーすればいいかもわからず,途方に暮れていたら,「自己分析」をすればなんとなくの方針が見えるかもしれない,と思いマイナビの自己分析を試してみました.
自己分析の結果私に一番向いている業界と職種はなんと・・・
「冠婚葬祭」の「営業」
この結果を見た瞬間本当に「は?」という声が出てしまいました.自己分析の質問に出てきた露骨に「冠婚葬祭」関連のワードは軒並み回避したはずなのにこのような結果になり,釈然としませんでした.
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結婚式場でのアルバイト経験がある私は,業務が自分に向いていないことも,社員の手取りが引くほど低いことも知っていたのでなんだこの何も信用できないサイトはと,一人ブチギレていました.
・・・
しかしまあ,「営業」という部分は今まで考えたこともなかったけどもしかしたら自分の内なる才能が発揮できるのでは?と思い,色々と調べてみることにしました.
当時の私の貧弱な就活知識では,営業といったら生保の飛び込み営業とか,キーエンスのドギツイ営業くらいしかわからなかったので,とりあえず色んな知識を吸収してみることからはじめました
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調べてみた結果,営業の花形は総合商社.響きからしてかっこいいと思いとりあえず7大商社というものを調べて可能な限りプレエントリーしてみました.
知っての通り私が最終的に選んだ業界業種は,「メーカー」の「技術系総合職」なので営業は選ばなかったわけですが,思えばこの時期から総合商社に注目していたことがスムーズな就活に一役買っていたのかもしれません.
というのも,就活経験者ならご存知かと思いますが業界には上流・中流・下流というものが存在し,例えばメーカーで言えばガラスやゴム,繊維などの素材を作る企業が「上流」企業,上流企業が作った素材で部品を作る企業が「中流」企業,それらを組み合わせて自動車や半導体といった製品を作る企業が「下流」企業になります.
それぞれの企業では求められる力が異なるため,私のような企業に関する知識が少ない人間は,それらを全て把握する必要がありました.総合商社は産業の上流から下流まで多岐にわたる事業に携わることができるため,様々な業界の全体像を掴むにはもってこいかもしれませんね.
総合商社について色々と調べているうちに,「三井物産ってめっちゃいいな・・・」と感じるようになりそれからは三井物産を目標に据えた就活を始めるようになりました.あまりに高い目標だし,別に内定をもらったわけでもないのですが,私はいい意味で身の程を弁えない質ですので高い目標であればあるほど燃えるのです.
三井物産に惹かれた理由は単なるインスピレーションで,どこに惹かれたのか口で説明しろと言われても難しいです.強いていうならば「挑戦と創造」というキャッチコピーに惹かれたからでしょうか.現在入社予定の内定先もそうですが,三井グループの企業とはこの長い就職活動で多く関わってきた気がします(てか三大財閥の関連企業が多すぎるだけか).
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あとは理系修士ですから技術職はとりあえず見ておこうと思ったのですが自己分析でオススメされたのがなぜか全部サービス業の文系職種だったので,とりあえず日経平均採用銘柄を調べて載っていたメーカーとインフラ,一部金融やサービス系の企業をかたっぱしから登録しました.
今思えば狂気の沙汰ですが,これから就活を始める皆様も特に行きたい業界が絞りきれていないなら各業界最大手で少しでも気になったら行くつもりがなくても登録しておいて損はないと思います.
これは私の持論ですが,理系就活は業界に関する知識よりも今やっている自身の研究内容に重きを置いた選考をしているので,インターンでも本選考でも一つや二つの業界に絞らずに広い視野を持った方が持ち駒は増えると思います.
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4月・5月の私の就活はこんな感じで,特に選考に向けて動き出すようなことはしていませんでした.次回は,6月から9月くらいのインターン選考とインターンについて紹介します.
ここからは,私が実際に使っていた就活サイトと使い方,使ってみた感想を紹介していきます.
①マイナビ
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修士1年の4月に登録.(プレ)エントリーはほぼ全てマイナビ経由で行っていた.企業概要で企業研究したり,月1で自己分析したりして一番よく使っていた.企業を探す上で絞り込み機能なども一番使いやすく,夏は面白そうなインターンシップを探すのによく利用していた.大学OBの有無も地味にアギ難い.一応スカウト機能もあったが,マイナビできたスカウトを活用することはなかった.
②リクナビ
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修士1年の5月に登録.ほとんど使わなかった.スカウトが来た企業でたまに知っている企業があったらサイトを覗いたりはしたがそこまでスカウトが頻繁ではない上に大した優遇でもなく,他のオファーサイトを利用していた.
③オファーボックス
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修士1年の12月に登録.オファー系のサイトでは一番頻繁に利用していた.インターンシップのスカウトはもちろん,本選考でも使っていた.基本は人材サービスやIT,建設,地方の零細企業といった人手不足の業界からのスカウトであったが,5社に1社くらいの頻度で有名企業や優良企業からのお誘いがきた.企業との連絡もそれなりに取れやすく,5月に登録しておけばよかったと思う.筑波大の人に聞いた話では,上位の大学の学生にはやはり本●技研やエネ●スなどなかなかお目にかかれない企業からもスカウトが来るらしい.
④ワンキャリア
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修士1年の8月ごろに登録.インターンシップや本選考の選考情報を確認するために登録.情報が多い企業では実際に選考を通過した人の体験記で実際の質問や面接の雰囲気などが詳細に記載されており,結構役に立った.しかし,理系メーカーの技術職は,大手であっても情報が少ないことが多々あり,仕方がないことだが不便だった.一応スカウト機能もあったがほとんど使わなかった.
⑤キミスカ
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修士1年の12月頃登録.スカウト数は一番多い.なんか知らんがハーゲンダッツからよく来がち.基本的にはオファーボックスと同じような企業からのスカウトがメインだが,ごく稀に優良企業からスカウトが来た.スカウト系のサイト全般で言えることだが,もらうだけならタダなので登録しておいて損はない.私も全く行く気のない企業から社長との会食付きオファーとかいうわけのわからないスカウトが来て交通費も食費も全額向こう持ちで銀座でディナーを食べたりした.
⑥OpenWork
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修士1年の12月頃登録.実際に働いている社員や退職した社員の口コミが調べられる.ググっただけではわからないような昇給のペースであったり,リアルな残業や給与,弱みなど会社のリアルな部分を垣間見ることができる.実際に社会人の友人に本人の会社の口コミを見せたらかなり共感していたので,信頼性は高い.ただし,一部企業では社員に書くよう指示しているのか社員数や規模の割に異様に口コミが多い企業があり,注意が必要.聞いたことない企業で年収が300~500万円くらいで,評価が星3.5以上ついてたら、それは多分”ヤってる”ので注意.また,基本的に退職した人が多く書き込んでいるのでマイナスな面ばかりが目立つが,全部が全部当てはまるわけではないので情報の取捨選択が重要.オファーが来た企業や選考中・内定が出た企業を調べる際によく利用していた.
⑦就活会議
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修士1年の2月頃登録.ワンキャリア同様就活情報について詳しく載っている.ワンキャリアに載っていない選考の口コミについて調べるために登録.選考が進んだ学生が逐一登録しているので選考のスピード感や簡単な面接の雰囲気などは知り易い.面談をするとオススメの企業を斡旋してくれるらしいが実際に試した友人曰くまともなとこから連絡がこないらしい.
結論 マイナビ,オファーボックス,キミスカ,ワンキャリア,OpenWorkに登録すればオッケー!
理系就活はラボベースやアカリクもオススメらしいけど私は特に利用しませんでした.