超小咄 『月光』に情緒をぶち壊された話
この程度の話ならブログにするまでもなかったのかもしれないですが……
前置き
『月光』という楽曲を、このブログの読者の皆さんはご存知かと思う。
プロセカの書き下ろし楽曲で
はるまきごはんさんとキタニタツヤさんの共作であり
セルフカバーも素晴らしく、まさに「三度美味しい」楽曲である。
この楽曲について詳しくは、この記事に書いているのでまともな文を読みたい方はこちらを。
さて、この作品は公開からまあまあ経っているというのも、読者のご存じの通りであろう。自分も、好きな楽曲であるから偶に聴き返していたが、本当に「聴き流す」程度のことであり、「ええきょくやなぁ」くらいの気持ちであったのである。
ところが、あるカバーを聴いたことにより、そう呑気には構えていられなくなった。
これである。
一応前史的な説明をしておくと、この方の『スイサイ/アンブレラ/ロクガツ/ドライフラワ』カバーが大変素晴らしく、歌ってみた動画を掘っていたら見つかったという流れである。
この『月光』カバーの特筆すべき点は、一人で歌っていることである。これは当該楽曲についてはかなり由々しきことで、というのも、前に挙げたブログに記した通り、この楽曲は二人で制作した楽曲として緻密に構成されており、カバーも二人で行われることが多い。(ビビバスは思いっきり五人やんけという部分には目を瞑ってください。)
これの一人カバーを聴くことで、歌詞に関する新たな視点が生えてしまった。
本題
問題の部分は、2Bメロ〜2サビである。歌詞を引用させていただこう。
お気づきになっただろうか。いやもしかしたらこのことをお気づきだった方が多いのかもしれない。すなわち、「Bメロとサビがつながっている」のである。
「この胸の奥にこびり付いている、冬の夜の静寂に似た孤独を、あなたはきっと知りもしないで一人星を見ていた。」のような書き方をするとわかりやすいだろうか。
ということに気づいた、というだけの話である。オチとかなくて申し訳ない。
先述のブログに当該部分は引用されているし、二人で歌っていてもこの部分は同じ人(原曲でははるまきさん)が歌っているのでさっさと気づくべきであったという意向は、これを甘んじて受け入れねばならない。
ただBメロとサビが繋がっている曲というのは少ない気がするし、これをこのような構成的な曲でやってるのがすごいなと思った。
蛇足
実際こういうBメロとサビが繋がった曲ってそう多くないのだろうか。
浅学にして定量的な分析は少ないが、自分の聴いている音楽リストを適当に漁ると、意外と少ないということがわかってきた。
見つかった例をいくつか。
HERO/Ayase
クレイ/ぬゆり
探してみると本当になかった。みなさんもお手元の楽曲リストで探してみてください。それでは。
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