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触って”みる”? 五感を使った鑑賞②

「わかる/わからない」の視点で、アートに関わるお話を、思いつくままつらつらと綴っています…。

 今回は、アート作品を触って楽しもうというお話です。と言っても、美術館に行っていきなり展示作品を触ったりすると、アラームが鳴り響いたりして大変なことになりますよね。アート作品はアンタッチャブルとういうのが普通です。勿論、昨今は触れてもらうことを前提に制作されたものや、鑑賞者の会場での行動自体が作品の一部になるといったものもあり、直接に”触れる”機会もありますが、まだまだ例外です。超有名なオールドマスターの作品など、触るどころか、頑丈なケースを通して鑑賞するなんてこともありますしね。そういう作品を「触ってみる」ってどういうこと?


 では、こちらの作品をご覧になってみてください

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《ブロードウエィ・ブギウギ》
ピエト・モンドリアン
1942-1943年
127×127㎝ / 油彩・キャンバス

「どんな感想を持ちますか?」 
…こう聞かれると、ついつい答えに悩んでしまうような作品ですよね。青と赤と黄の三色だけで大小の四角形で仕切られたシンプルな画面構成。単純なだけに、逆にそれらしいコメントしなければと、つい身構えてしまいます。
 ある時、小学校低学年の子供がこんな感想を言ってくれました。


「レゴブロックみたい! これで色々作りたい!」
自分が普段遊んでいる、レゴブロックが真っ先に浮かんできたようです。子供らしいと言えばそうですが、とっても素敵なコメントだなぁと驚きました。目で見てるだけでなく、作品を”触って”楽しんでいるように思えたからです。

「この作品はゴツゴツしてる感じだなあ」「こちらは尖がってる」「なんかフワフワして気持ちよさそう」…。 実際に手に触れた感じを想像しながら作品を観ていると、まさかと思うような作品が、例えば「柔らかい」でつながったりするとか、新しい発見が色々とありそうです。
 
 


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