チョコっと味わおう! 五感を使った鑑賞④
「わかる/わからない」の視点で、アートに関わる話を、思いつくままつらつらと綴っています…。
今回は、作品を文字通り味わうというお話です。
エディブルアートはご存知ですか? 文字通り、食べられるアート作品のことで、素材がすべて食用になるもので作られています。
ジャニス・ウォン 作
SOLARIA PAZA WINTER 2019-2020 より
こちらの「絵画作品」はスイーツですね。なんか、食べるには勿体ない出来で…でも、何年も飾っておくわけにはいかなさそう。
《枯山水》
佐々木愛美 作
Instagram より
こちらは「トーストアート」! 見た目も大事ですが、味も重視とのことで、美味しく食べる事を目的に作られているそうです。写真に収めたらパクっと本当に食べちゃうそうです。
さて、文字通り味わえる作品も世の中にはあるのですが、作品を味わう別の方法を先日教えていただきました。
A plus Cさん企画の【time 〜ショコラ1粒分の移ろい〜】
画家さんとショコラティエさんのコラボで、作品にインスパイアされて作られたショコラを一粒味わいながら、鑑賞をするというもの。特にお薦めのやり方は、作品を一通り見てから、自分のショコラに最もフィットする作品を一つ選んで、その前で味わうというもの。
《オアシスの住人》*部分
アーティスト 内藤円
ショコラティエ 山崎のり子
私が選んだのはこちらの作品でしたが、ショコラを味わいながら鑑賞していると、口の中でぱっと味が広がった瞬間、作品の中で何かがはじけるような場所が見えてきて、不思議な感覚をまさに味わいました。
エディブルアートを食べる機会はなかなかなさそうですが、チョコや飴の一粒を忍ばせて、気に入った作品の前で味わってみるぐらいなら気軽にできそうですね。基本、美術館は飲食禁止なのですが、一粒くらいなら、こっそりと…わからないかもですね(笑)
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