プロダクトビジョンからプロダクトロードマップに落とし込む方法
プロダクトマネージャーに求められる業務の一つとして、プロダクトロードマップの作成が挙げられるでしょう。しかし、闇雲にロードマップを作っては意味がありません。
この記事では、プロダクトビジョンからプロダクトロードマップに落とし込む方法について著者なりに解説します。
プロダクトビジョンに立脚した開発テーマを策定する
プロダクトをグロースさせていく際には、プロダクトビジョンを策定すると思います。(策定の仕方については以前書いた記事をご確認ください。)
せっかく策定したプロダクトビジョンを活用しないのはもったいないでしょう。ビジョンをベースとした上で、開発テーマを設定して各Epic、各PBIと紐付けて分解していくと抽象から具体にストーリーを持って繋げることができます。
以下は、チャットツールを例として、プロダクトビジョンをベースに開発テーマに分解した例です。
チャットツールなので、連絡し、その先にすべての世界の人々を繋げることをビジョンとしておいているとします。そうすると、それを実現するためのもう一段具体化した開発領域を”開発テーマ”として設定します。
ここでは、「伝えたいことを直感的に伝えられる、チャットのユーザー体験の向上」、「さまざまな人と繋がれる、アプリ外の人とやり取りできるゲスト機能の強化」、「さまざまな内容をやり取りできる、外部のアプリケーションとの連携強化」といったテーマを設定しました。
この開発テーマが個別の要件とプロダクトビジョンを接続してくれます。
開発テーマの下に提供したい体験をEpicとして並べる
設定した開発テーマをブレイクダウンして、何ができるか、何をするとKPI工場につながるかから、実際のEpicを検討します。
Epicを優先順位つけて、それをクウォーターごとどこまで達成するか、KPIにどのように影響するかをタイムラインに並べるとロードマップとなります。
注意点としては、具体個別の機能を記載するのは避けた方が良いでしょう。詳しくは、以下の記事を参照してみてください。
最後に
簡単にではありますが、プロダクトビジョンからプロダクトロードマップに落とし込む方法について説明してみました。
参考になれば幸いです。