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上手く贈れなかったけど、何か届いたかな?


ずぅぅぅぅっと考えていた。
何年も考えていた。
でも失敗に終わった。
完全なる大失敗。

伝えたいこと“1“も伝えられらなかった。


毎日1回は髪を洗う。
2回の時だってある。
その度に私は、結婚式で両親へ書く手紙の内容を考えていた。


結婚がまだ決まってもいない時期から。


本当に結婚が決まって、いざ、書くとなった時は
結婚式の準備に追われて前日になってしまった。


、、、、書けない。
本当に書けない。
忙しさも相まって頭が回らない。
結婚式前日。
バッタバタで散らかった部屋。
荷物が山積みになった机の上。
隅の方に寄せた反動で書類がバサっと床に落ちる始末。


あ〜あ。


結局、手紙は完成しないまま、眠りについた。


翌朝、慌ただしく式場へ向かう。
中途半端な手紙を持って。

式場でも手紙の内容を考えていたが、
ドレスに着替えたりメイクをするので、当然書くという行為ができない。

結局、ちゃんと書けないまま、
式場の方へ手紙を預け、
手紙を読む瞬間になってしまった。

出だしは書いていた。
それからはもう流れに任せてアドリブだった。
続きを書いていない手紙を見ながら読み上げた。

同じことを2回言っちゃったり、
言いたいことは全く言えなくて。


あーーーんなに何年も長い間
ずーーーっと考えていたのに。

頭で考えていてもやっぱり書き出さないといけないんだな。

書くことを始めて、そのことがよく頭によぎる。


髪を洗いながら思いついたことをすぐメモできるようにスマホは脱衣所に。

一応、そこまでは成長した。

人生最大のちゃんと伝えなきゃいけない場面で大失敗したので、
もう失敗なんて怖くない。
書くことにおいて、抱いている思いを
伝えたい相手に伝えれらないことが最大の失敗だから。




お題「髪を洗っているときに考えてること」


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