リーダーシップ幻想
ハクバノ王子サマが助けてくれる?
Romance of Leadershipという理論があります。Meindl(1985)らによるリーダーシップ理論で、一般的には、「リーダーシップ幻想」と訳されています。うまくいくとリーダーシップが発揮された。うまくいかなかったら、リーダーシップが発揮されなかった(リーダーという人物が悪い)。課題を提示されると、リーダーシップを発揮して解決するべきだ。という思考停止をいいます。
論文は👇
https://www.jstor.org/stable/2392813
個人論から関係論へ
このMeindlは1995年に、社会構築論(social constructionist)を用いた観点を提唱します。社会構築論とは、人間関係が現実を作ると観る。つまり、リーダーという個人から、それを取り巻く人との関係に視点が移りました。
しかもリーダについていく人を中心にするという。
引っ張るから支える
リーダーが引っ張っていくという考え方から、支えると考え方がその後変化しています。
「引っ張るのではなく、支える。このシンプルなアイデアによってリーダーシップの意味合いは根本的に変わった。
経営者、ミドルマネジャー、さらにはもっと若い人たちにとっても、サーバントリーダー入門書である」
――金井壽宏(神戸大学大学院経営学研究科 教授)
一人のリーダーに依存しない組織を作る
謙虚な一人のリーダーがではないことに注意です。関係の深さはどこから来ているのかという問いかけです。
金井壽宏氏(立命館大学 食マネジメント学部教授、神戸大学名誉教授)推薦!
「本書では、組織行動論の碩学のひとりが、心理学や社会学などの行動科学に基づき、「謙虚なリーダーシップ」という新しいコンセプトだけでなく、その実践のあり方まで提示している。企業、行政機関、NPO、教育研究機関など日本の様々な組織において、新たなリーダーシップを摸索しているすべての人に、この本の内容を実践で活かしてほしい。」