アメリカ人のジャック
公園にいた、知らない男の子はジャックと言いました。日本では見かけない不思議な名前に、興味をもって美穂子が話しかけます。
I’m sorry.
返ってきた言葉はそれだけでした。美穂子は自分とは話せないんだと落ち込みました。じゃあ、「帰るね。」と言おうどしたけれど、言葉か通じないので、静かに手をふります。
しかし、ジャックは止めました。そして、ニコッと笑いました。それは、そんなことどうだっていいじゃない。と言っているように美穂子は思わいました。
夕焼け空が広がった時、美穂子はByeByeと言いました。少し、英語も教えてもらったのです。男の子は少し寂しそうにでも笑顔で手を振り返します。
家で、夕飯をお母さんご並べた時美穂子はthankyouと言ってみました。これもジャックに教えてもらったのです。「やめなさい!!」いつも優しいお母さんが大声をあげたので、美穂子はビクッとしました。それでも、ジャックのことは忘れませんでした。
これは、アメリカとの戦争が始まる、少し前の話です。