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北海道の冬を楽しむ雪板を作ってみました

こんにちは、北海道の栗山町というまちに住んでいますきょんぴーです。
みなさんは雪板というものをご存知でしょうか?

木の板を切り抜いたシンプルなボードで雪上をサーフィンのように滑る、近年じわじわと人気が高まっているウィンタースポーツです。

ちょうど1年前、雪板を体験させてもらったところとっても楽しかったので、自分でも制作してみることにしました。
制作工程がわかるように写真多めでご紹介します。

材料と道具

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材料
・ラワンベニヤ(910mm×1,820mm×2.5mm)×2枚
・木工用ボンド(1kgあると安心です)
・水性ウレタンニス(絶対に油性はNG!雪の上を滑りません!和信ペイント製が間違いなしです)
・ゴムパッド
・靴ひも
たったこれだけ!すべて近所のホームセンターで揃います。

道具
・丸のこ
・ジグソー
・電動ドライバー
・メジャー
・定規
・鉛筆
・ハケ
・サンドペーパー(80、180、400番の3種類を使いました)
・両面テープ(サンドペーパー用)
・木片(サンドペーパー用)
・ツーバイフォー材(長さ1,400mm以上)

材料切り出し

幅400mm、長さ1,400mmの長方形を切り出します。
1枚のベニヤから2枚取れるので、合計4枚切り出します。

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切り終えたらツーバイ材で組んだ簡易型にセット

ボンドでベニヤを貼り合わせ

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木工用ボンドをたっぷりと塗ってベニヤを4枚貼り合わせます。
ボンドははみ出すくらいたっぷり塗りましょう。
私は横着してボトルの注ぎ口とヘラが一体化した便利そうなものを買ったのですが、、、ボトルが大きいため絞り出す握力が限界でした。

バケツ状の容器に入った1キロサイズを購入することをおすすめします。
ボンドがなくなる心配なくたっぷり塗れるうえ、スプーンやヘラを使って塗る方が楽で作業効率もいいです。

型にビス留め

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型に乗せてノーズとテールを反らせるようにビス留めしていきます。

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ノーズとテールが大体同じ反り具合になるように勘で曲げました。
ビスの打ち込み具合で反らせ加減を調節します。

本当は曲線状の型(治具)があった方がしっかり貼り合わせられるのでいいのですが、この簡易的なやり方でも十分なものが作れました。
隙間の圧着具合が気になるときは、間に木材などを挟むことで十分対応可能です。

このまま一晩放置します。
冬のガレージは気温がマイナスなので室内に移動させ、念のため24時間乾燥させました。

シェイプ

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切り出す形を決めて線を引きます。(貼り合わせる前にやった方が楽だったかも)
今回はどうしても自分の大好きなスケートボードっぽくしたかったので、ノーズテール共に丸い形にしました。

ちょうど妻のスノーボードがサイズ感もぴったりだったのでそのまま型にさせてもらいました。

(のちに世の中のプロダクトにはきちんと理由があることを思い知るのでした)

カッティング

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型からはずすと見事に反ってくれていました。よかったよかった。

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ジグソーで切り抜きます。
板の両端のRが結構きついので歯が折れないか少し怖かったですが、無事一撃で切り抜くことができました。
危ないかなと感じたら何回かに分けて切りましょう。

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ちょうど娘が様子を見に来たので撮ってもらいました。
でっかいアイスのヘラを持ってるみたいです。

やすりがけ

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サンドペーパーで仕上げていきます。
今回は80番→180番→400番を使いました。
一番最初の形を整えるための荒削りは40番が早くていいかもしれません。

サンドペーパーは小さく切って木片に両面テープで貼って使います。

ニス塗り

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板を水から保護すると同時に滑りをよくするためのニスを塗ります。

水性のウレタンニスを使いましょう。油性は滑らないのでNGです。

検証の結果、和信ペイント社のニスが滑りよかったです。ぜひに。(回し者でもなんでもありません)

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3回塗り重ねました。ピカピカツルツルです。

流れ止め

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テールの片隅に穴を開けて流れ止めのひもを通します。
穴を開けずに金具をビス留めしたりいろいろ方法があると思いますが、一番原始的で頑丈そうな方法を選択しました。

ひもは自宅にあった靴ひもです。
長いし、伸縮性あるし、丈夫だし、先っちょを穴に通しやすいし最適でした。

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結び目の王、King of knots もやい結び。

ちなみに、流れどめをつける位置は板の中心線からずらした方が安全と言われています。
ヨーヨーのように板が跳ね返ってきてぶつかる可能性があるからです。中心線をずらすことで、エネルギーを分散できるのですね。

滑らないようにマットを貼ったら完成

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板の上で足が滑らないようにゴムパッドを両面テープで貼り付けたら完成です。

いざ雪山へ

今回は友人2人と相談して、おのおの製作した雪板を持ち寄って試乗会をしてみました。

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スポットに到着すると先客が。

別の雪板仲間と雪山で遭遇しました。雪が降った翌日の早朝。みんな考えることは同じです。

雪板を見せあったり、スポットの情報交換をしたり、お互いの身の上話をしたり。
雪板というツールを通じて、所属や世代を超えていろいろな人と繋がるこの空気感が僕は大好きです。

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先客のパウダースノーを荒らさないように別の斜面へ。
動物の足跡があちこちにあります。まっすぐ一列だったから多分キツネでしょうか。
夏は見られない動物の痕跡を発見できるのも冬山のいいところ。


一面雪なので藪に足止めされることもないし、木の葉は落ちて見渡しはいいし、蚊もいないし。

何より、空気が冷たく澄んでいてとっても気持ちがいい。

田舎でしか味わえない贅沢なごちそうです。

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アクティビティーやスポーツとして楽しみたければスキー場に行ってちゃんとした道具で滑るのが一番ですが

自分で工夫して板を作ったり、仲間のを乗り比べてみたり
道中の何気ない会話や、自然の音とか、においとか

自分で作った道具を使うワクワク感と
ゆっくりと流れる時間や自然との一体感
でも初心者でも楽しめる気軽さ

そんなところに雪板の魅力を感じました。

本当は終了後鍋パーティーなんかしたら最高なのですが、コロナ禍が落ち着くまでは我慢です。

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今回乗り比べた中でのチャンピオン
Okaさん号

BURTONの雪板を参考に作ってるんだもの。
そりゃ乗りやすいです。
新雪上の安定感や浮力が違いました。

おわりに

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最後までご覧いただきありがとうございました。
今はまだ個人の趣味レベルですが、ものづくり体験や、北海道の自然、地域の文化を感じるツールとしての雪板にとっても可能性を感じています。

自分もやってみたい。こんなこととコラボしてみたい。などのアイディアがありましたらぜひ気軽にお声掛けください。

おまけ


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